今回の京都出張のおとものBGMは椎名純平です。(でした)
ひさしぶりに聴きなおすと、初期の椎名さん、やっぱりいい!
もちろん今のデジルブラザーズに代表される、椎名さんのアドリブでその場の空気を作り上げていくうまさと楽しさはすごく好きですが、初期のころの、精密に音の空気感をレコーディング時から作り上げておく感じも、すごく好きです。
なんかこう、適切な表現が見当たりませんが、ものすごく頭で考えていることの深さや高尚さも反映しつつ、同じ人間が持つ倒錯さとか卑しさ俗っぽさも内包して破綻ないというか、それをごっちゃにして音楽として出しているようでいて、でも自然にできているようにも聴けてしまう、そんな感じ?    だと僕は今は思ってるのですが。
きっと、マーヴィン・ゲイが現代に生きてたら、こういうバランス感覚でいろんな表現をしているんじゃないかな、という風にも感じます。
って、こんな風に感じて気付いたのですが、これをマーケットにうまく乗せて売れるようにしたら、きっと林檎ちゃんみたいになるってことなのかも。同じ血だしなぁ。もちろん音楽ジャンルは全然違うんですけどね。まわりの人がうまく売りたくなる条件の持ち方が、似ているというか。
でも純平さんの場合、それをきっと、よしとしなかったんでしょうね。
ソニーやめてR&Cに行って、その後今度はインディーででも、と、どんどん規制のかからない表現ができる環境に身を移していますもんね。
そして最終的にもっとも自由なのが、その場で音が消えて残らない、ライブなんだな、きっと。
記録に残らないけど、記憶に残る音。
考えてみれば人生もそう。記録(結果)より記憶(プロセス)。歴史だって、解釈する側の操作によって事実でさえゆがめられてしまうものだし。そんなことまで気にしてると、すごく生きにくくなる。
僕も以前はゴルフ2で一番速い車を、なんて思っていたけど、それこそ何をもって一番かなんて受け取る人次第だし時代次第。今は自分と車とセットで何が一番僕らしくてスピニングらしいかということを、自分なりに納得して、まわりがそれを共感してくれるかという方向に焦点がいってます。
そこはやっぱり、ライブな感覚なんだろうなー。・・・・・・っと、また話がそれました(^^;;
でもまた、椎名純平の初期のような音も、たまには聴きたいな。
聴いたことないかたは、どっかで検索でもして、「未来」とか「無情」とかから入って、「逃げろ!」や「白昼夢」をぜひ。あくまで今回の京都往復での、僕の気分と合致する範囲でのおすすめですが。
そうそう初期のころ(3枚目のシングルくらいまでかなぁ)、僕も椎名さんは本気で売られてどこかでメジャーなブレイクをするものと思っていたので、そうなったら僕は椎名純平の歌マネして物まね番組のオーディション受けてやる、とか思って、かなり練習してたのが懐かしいです。(コイピーもなにげにやりますよ・笑)
でもね、これも最近気付いたんですけど、カラオケで精密採点ってあるじゃないですか。
あれを、椎名さんのマネして歌うほうが、普通に歌うより点数が低いんですけど、あれどうなんでしょうね??

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