二三味珈琲さんから、冬休みのご案内ハガキが届きました。
能登の海の風景が素敵です。来年は、行けるかなぁ。

ちなみに当店の冬休みは、12/28~1/5までとなります。
1/6からは仕事がんばりますので、それまではそっとしておいてやってください(^^;;
話は変わりますが、とあるお客さんからのお手紙に、
「たまに現代の車に乗ったら、スピード違反でつかまりました。ゴルフⅡが安全で一番です」
とありまして。
これ、お客さん本人はネタのつもりで書いてるんだと思うんですが、このエピソードの中に、普段あまり書籍でも語られることがない、ゴルフ2特有の良さが隠れています。
ゴルフ2は、たとえば20キロなら20キロ、80キロなら80キロ、120キロなら120キロなりの、体感的なスピード感と実際に出ている速度が、不思議なくらい、ぴったり合います。
自動車評論家のかたがたとこの手の話になると、みなさん口をそろえて言うのが、「こういうバランスの良さって、狙ってできるものではない。ゴルフ2の場合、たまたまそういう風ないいバランスで”できちゃった”だけ。だからそれを、他車種や、それこそその後の世代のゴルフに求めてもそれは酷。」
ゴルフ2がゆっくり走っても、飛ばしても面白い車、と表現する人が多い背景は、ここにあるのではないか、と、僕は思っています。
必ずその速度なりのインフォメーションが、五感を通して、ドライバーに伝わってくるんです。
だから、ちょっとスピードが出すぎたな、と思うとホントに少しスピードが出ているので、いつもメーターとにらめっこせずに直感的に運転していても、スピード違反にはなりにくい。これは結果的に、ドライバーに安全運転を促すしくみにもなっています。
現代の車がABSやブレーキアシストに頼る一方で、室内の静粛性や乗り心地を追求することが、ドライバーの五感を鈍らせて違反や事故を誘発してしまうのとは対照的です。
以前にも書きましたが、機械が進化することで安全を確保しようというメーカーの志はすばらしいものだと思います。
が、機械が進化しすぎて人間の感覚を置き去りにしてしまうと、人間が扱いきれない機械を日常的に扱うということで、かえって危険度が増してしまうという状況になります。
この話、去年まではなかなか車好きの人には受け入れてもらえなかった話ではありますが、今年になってからは、車に限らずいろんな世界で、同様の話を聞きますね。
その代表が、「脱原発」の話題だと思います。
3.11以降の新しい時代の価値観の中で、”「人間の感覚にちょうどいい」ものづくり”への回帰が求められていますが、車においてはそのちょうどよさが、ゴルフ2あたりにあるのではないか、と思っています。
以前ゴルフ2に乗っていた人で、ゴルフ4、5、6を経験した人がまたゴルフ2に戻ってくると、昔には感じられなかったその「ちょうどよさ」を改めて感じることができて、ただ懐古趣味的にゴルフ2を楽しむ以上に、得られるものが多いと、みなさん言われます。
資本主義的な幸福を追求してきた結果が現在の世界的な危機だとすると、いち早く人口減少を経験して新しい幸福のモノサシを模索する日本人の、これからのヒントに、ゴルフ2はなるのではないか、なーんて思うのは、僕がゴルフ2ラヴすぎるからかしら?(^^;;
そういう意味での、ちょうどよさ。
二三味さんは、自然に前から実践してるんだよなぁ。
あったかい二三味珈琲が、飲みたい。

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