先日、こんな車を買い取りさせていただいたのですが、うちの店なら、この車の良さを理解してくれるオーナーさんが見つかるだろう、と言ってくださって、オーナーさんが神戸から自走で持ってきてくださいました。
その車は無事こんな風に↓
http://www.goo-net.com/used/spread/goo/13/700050249020090321001.html
平林さんがUPしたんですが、
この車もまた、いいんですよね~。
内外装はさっぱりノーマル風にキレイに。中身はハイカム、タコ足で武装。踏めば速いが普段は踏まない、大人の通勤快速仕様。あえてオートマ。そしていじっている車にありがちな、一般整備がおろそかになっているようなこともなく、きっちり各部の消耗品は攻めのメンテナンス。
コンセプトがはっきりしている車は、やはりいい。
でも、なんといっても、一番いいと思ったのが、オーナーさんです。
名義変更が終わってコピーを郵送したときに、こんな素敵な絵葉書をサラッとおくってくれるところあたりが、タダモノではない感じ。中沖満さんのイラストの絵葉書ですね。
まあ、タダモノではない感は、50代なのに10歳は若く見えるオーラと現役のスポーツマンであることがすぐにわかるこだわりのファッション、でもそういうこだわりをあえてひけらかさないように、ご本人はあっさりとした上品な雰囲気なんです。
僕も20年後に、こういうかっこよさをまとっていられたらいいな、と思いました。面と向かってはそんなこと言えないので、写真撮らせてくださいとかは言えなかったんですけど(^^;;
このオーナーさんと別れ際に雑談していて印象的だったことばの数々、忘れてしまったらもったいないので、ここに覚え書きしておきたいです(^^)
「(ウィンドサーフィンと犬の競技と)やりたいことがいっぱいありすぎて、この車に乗る時間がとれなくなっちゃったんですよね」
「関西には、こういう風に、古い車をノーマル風できちっと作って、ちょっとおしゃれに楽しもうという文化がないのが残念」
「マニュアルに積み替えることも考えたことはあったんですが、それをやろう、というにはちょっとトシとりすぎてましたね」
その他、なんてことはない言葉の奥に意味深さが感じられる内容は、お話していてとても刺激と感銘を受けました。
最近、印象的なオーナーさんとお話する機会が多いせいか、販売時にいかに前オーナーさんのコンセプトや人となりを、うまく伝えて、それと合う新オーナーさんに引き合わせてあげるか、ということも、何か良い切り口はないか、すごく考えてしまいます。
車を彼女とするならば、前の男の話なんて詳しく聞かなくていいじゃん、というのもまた然りなので、あまり言い過ぎるのも良くないっすよね(^^;;
でも、車を相棒とするならば、これまでどういう人のもとで、どういう哲学を持ってどういう仕事をしてきたのか、しっかり理解しあっていたほうがイイですよね。
(僕は後者なんですけど・笑)
うちの店の場合、専門店で車選びをする良さ、っていうのは当然あるのですが、それだけに終わらないような、個人売買的な「前オーナーさんを知れる良さ」というのもまた、あるといいのかな~、とは思うのですが、皆様どう思われますか?

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