釣りのようなタイトルですみません(^^;;  詭弁です(笑)。

 

高度にコンピューター化された最近の車ならではのリスクがありますよ、というお話です。ちょっと考えれば誰にでもわかることではありますが、テクノロジーを盲信してはいけないという事例ですね。何にせよ、最新こそが最良であるという”常識の刷り込み”によって思考停止に陥ってしまうのが一番危険。

 

クルマに限らずどの局面においても、思考停止に陥ると、人生における諸問題はより深く、めんどくさくなってまいりますので、要注意。

 

このニュースを見てみて下さい。リンク二つ貼ってあります。

 

 

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クライスラーの車内インターネット/エンターテインメントシステム「Uconnect」に、遠隔からアクセスされ自動車の制御を奪われるという、なんとも恐ろしい問題…
JAPANESE.ENGADGET.COM

 

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セキュリティ研究者が走行中の自動車を乗っ取ってアクセルやブレーキを無線で遠隔操作する実験を披露した。

 

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当然ながら、20世紀に設計された古いクルマについてはコンピューターに、通信して制御する機能がついていませんので、こういったリスクはありません。

「古いクルマは、古いということこそが最大のリスクである」なんてことも言われたりしますが、「古いクルマなんか乗って、安全性が心配よ、早く買い替えて!」なんてご家庭で肩身の狭い思いをしているかたは、応酬話法のネタとしてぜひこの話題を活用してください。

 

 

そして僕自身も、得体のしれない電気に自分と自分の乗り物をコントロールされたくないから、いまだに電子デバイスなしのクルマしか乗る気になれません。時代錯誤のアナログ人間です。

 

 

こういったことを考えた上で、新しいクルマに乗るのか、古いクルマに乗るのかを選択するのって、とっても大事なことだと思うんです。

 

ホントはこういうテーマを、旧車屋さんの視点から、ということでもっといろんなところに広く伝える努力をしなきゃいけないんでしょうけど、僕の場合あまり表に出たがるタイプではないので、せいぜいこうやってブログに書いたり、飲みの席でしゃべったりとか、っていうくらいしかしてません。

うちの店の仕事の中でも、こういう話から「人間と機械の関係性から探る、ちょうど良い具合の適正値(あるいは適正知といいましょうか)」を伝えていくことって、ライフワーク的に大切なことだと、思っています。

 

 

 

 

 

この”乗っ取りリスク”だけに限らず、自動ブレーキの話とか、事故が起きたときの責任の所在があいまいになるところまでテクノロジーが踏み込んでいくのって、ちょっと怖くて、SFの世界がリアル化してきたなって感じます。だからこそ、その世界のどこら辺に身を置いて、”ここまではコントロールされてもいいけど、ここからはコントロールされないように”という線引をどこにしようか、とか、飲みながら真剣に考えたりするときがあります。

 

上の”乗っ取り”ニュースを見ていて、ちょっと前のTVドラマの”SPEC 第3回”を思い出しました。興味のあるかたは、ぜひ見返してみてください。

犯人に憑依された人が、次々と犯罪を犯すのですが、それをおおっぴらにしたくない警察の偉い人のセリフが、「憑依中に犯罪を犯したとして責任能力をどこまで問える?そんな憑依現象があることを世の中に広く認めてしまったら、それこそ憑依を名目とした犯罪行為が蔓延して治安は崩壊してしまう」というような内容だったのを覚えています。

 

クルマも、乗っ取られていたのか乗っ取られていないのか、自動ブレーキは作動したのかしてないのか、そもそも自動ブレーキがあってもメーカーは事故のときの責任は負えませんと明記してあるけど、訴訟が増えるとどこかのタイミングで、自動ブレーキで止まってくれることがセールスポイントになっていてそれを期待して消費者は購入しているんだからメーカーの責任も一部認めましょう云々なんていう判例がそのうち出てこないとも限らない。

 

「だから最近のクルマの恐ろしさは、メディアにあんまり出てこないのか!」なんて飛躍して陰謀論的な何かみたいな連想をめぐらしても面白いですが、昔の星新一の小説に出てくるような近未来のブラックユーモアが、リアルに起きそうな時代になってきたのは確かだと思います。

 

もうしばらくすると、クルマの自動運転も実用化されると思いますが、そうなったら僕は、自動運転のクルマとは極力同じ道路は走りたくないなぁ・・・。

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