おなじみ夢野忠則さんの、こんな記事を見て。

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適正気分…

安く売らない = 高く売る、ではない。

適正価格で売る、ということ。

客は金額が高いか安いかではなく、商品の価値に対してその価格が適正かどうかで判断している。それが適正だと思われるなら高くても売れるし、そうでなければ安くても売れない。もしも価値がなければ、タダでも要らない。

だから値付けに大切なのは、まずは自分の商品の価値を知る、ということであり、もっと大事なことはその商品が、価値を判断する時代の気分とシンクロできているか。

たがいに、共鳴しているか。

時代の気分に、そっと耳を傾けよ。

 

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時代の気分とシンクロ・・・・・・心がけたいと思いつつも、最近特に難しいなーと感じている課題です。
僕の場合へそ曲がりなので、時代の気分を読んだ上でその”逆バリ”をするわけなんですが。

最近ゴルフ2の中古車相場がかなり上がってきて、僕の感覚が時代の気分とズレてきているのを感じます。安かろう悪かろうでもなく、上手なブランディングで中身は薄くても高く売っちゃう、でもなく、自分にも周りにもそのクルマ自身にも恥じない価格と仕上げのバランスを、って思っているのですが、今売られているゴルフ2たちは、僕の肌感覚では「高くてちょっとやだなー」って思っちゃうんですよね。

そういう意味では、「イマドキのクロモリのロードバイクのフレームの値段高すぎるだろ!」っていう僕の感覚も、時代の気分と大幅にずれてますかねw
昔は、職人さんが気合い入れて少量生産でハンドメイドしてくれるフレームがすごく安かったのに、今はカーボンフレームの売価の顔色を見て決めてんのかなーみたいに邪推してしまうところもあって、ちょっと醒めます。でもクロモリ大好きですけど!

とは言いつつも、クルマ業界で見ると、車両販売でも整備でも、安くやりすぎるところも、上手に高く売りすぎるところも、長続きしていないような気がするので、一時的には「あんなに安くお客さんに出せる心意気ってかっこいいなー」とか、「あんなに儲けられるのってうらやましいなー」とか思うことはあっても、そこにはあまり振り回されずに、できれば時代の気分が一周しても二周しても、僕らの近くにいてくれるように、変わらず長く仕事を続けたいです。

自分もそうやって商売しつつ、「こんな時代錯誤なフレームにいまどき乗って」ーって揶揄されながらも、そんなフレームでさらっと上手く乗りこなして、「トレンドとかいうわけわかんないモノに振り回されてるからお前らいつまでたっても自転車乗りこなせないんだぜ」、とかさらっと言えるくらいうまく乗れるおっさんになりたいです。

・・・うーん最近ホントにクルマと自転車の思考回路が、頭の中で混線します(^^;;

さらに脱線ですけど、クルマと違って自転車って、中古車相場がきちんと形成されていないし、そもそも中古車の流通がまだしっかりできていないので、そこも、新車の価格と仕様がイマイチ各メーカーとモデルで個性がない、っていうところにつながるのかなーとも思います。名車は中古の値落ちは少なく、ダメ車は容赦なく値落ちしていく・・・という市場があれば、スポーツ自転車の世界ももっと多様性が開花するように思います。

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