知る人ぞ知る、奥能登のCLi乗り二三味珈琲さんから、夏休みのご案内ハガキをいただきました。ありがとうございます！
うちの店はなにげにワークライフバランスを追求しているかのようなフリをして、休みをきっちりとって、仕事中はきっちり効率よくいきましょう、ということにして、おっさんになった自分達にムチ打たないように言い訳している感じなのですが、9日間休みを取ったということになんとなく自己満足していたわけですよ。
しかし上には上がいます。二三味さんは半月休むそうです。
このゆるさの魅力には、まだまだ到底、追いつけそうにありません（＾＾；；
そして二三味珈琲のハガキを手にしているのは、マイケルこと元ボンネットの中西さんです。
車屋のフリも板についてきたような感じがしますね。
ちょっと思いつきで、せっかくマイケルが今うちの店にいるので、お客さんにコーヒー出したりできるといいね、なんていうところから妄想が始まり、どうせだったら二三味珈琲の豆にしよう、だったら、うちオリジナルの「スピニングブレンド」を二三味さんに作ってもらっちゃおうよ、それなら、一度その相談に今年中に一回能登まで遊びに、いやいや打ち合わせしに行こうぜ、なんて話は勝手に盛り上がり中です。
二三味さんの頭の中には、すでに「スピニングブレンド」はどんな風にしようか、構想ができているそうです。聞いたときにはもうできてます的な即答の返事が、なんとも光栄で嬉しいです。
そんなわけで乞う御期待！！！！

定休日から定休日までつなげて丸々９日間、お休みをいただきありがとうございました！
うちのみんなは、それぞれ良いリフレッシュになったかと思います。
今日から通常営業です。
朝から電話はほぼなりっぱなしで、てんてこまいなので、ひょっとしたら今週末くらいまではご迷惑をおかけしてしまうかもしれませんが、よろしくお願いいたしますm(_ _)m
画像は、休み中にお手伝いご意見番衆が作ってくれた屋根です（＾＾）
二つの建物の間を、これで有効利用できるようになります！
せっかく作ってくれたので、ごちゃごちゃになって終わり、にならないようにしなきゃ（汗）
p.s.
そして前回のブログ記事へのコメント、ご意見、予想以上にたくさんいただきありがとうございます。
エコに対しては、業界的な動向もあるので大きな声ではいえないのかな、というようなことも以前は考えていましたが、やはり自分の意見はきちんと発言していくべきですね。
またあらためて、折にふれてそういうお話もしていこう、と思いました。

ちょっと長文です。ごめんなさいね～。
例によってたまに出てくる酔っ払いのざれ言です（＾＾）
実は今日の買い取りは、自分にとってはすごく大きな意味を持っていました。
つきあいが長くて、友達のように思っているお客さんのクルマだ、ということと、家庭内でゴルフ２を手放してくれ、という機運にとうとう抗えなくなった、という話を聞いていたから、ということもありますが、
最近流行りの「スクラップインセンティブ」の対象になっている。（古いクルマを解体して新車に乗り換えれば２５万円国から補助金が出る、という、例のヤツです）
しかもそのディーラーさんが、メーカーから支援をうけていて、それをやることでさらに２５万円メーカーから補助が出るので、新車のほうの車体価格も２５万円値引きしてきている。（その古いゴルフはぜひ解体させてください、って言われてるってことです！）
という状況だったのです。
ってことは、そのゴルフ２を解体されてしまわないように生きながらえさせようとすると、５０万円で売却する先を探す以外には、ご家族にそれを説得する方法がない、ということなわけです。
そんな状況を、僕としてはどう考えるか。
うちで５０万円で買い取るとなると、赤字は確実。ただ、クルマはいいのでまだあと１０年は走れる。まだ７万キロ。
単純に商売として考えるなら、ここはあっさり解体してもらう以外の選択肢はない。
でも、そのオーナーさんにとって、ゴルフ２との別れ際が良い想い出であってほしいので、解体という無念な結果では終わらせたくない。
それと、家族や周りの人からも、ディーラーさんからも、「いくら専門店でも、この車をそんな条件で引き取るなんてムリじゃないですか？」と言われている、というのが引っかかる。僕の個人的な感情＝ゴルフ２専門店の意地みたいなもんで、絶対ムリと言われるとやりたくなる。
そんなことをどうバランスさせて、回答を出せばいいのか。
「一台でも多くのゴルフ２を長生きさせて、この仕事を末永くつづけていきたい」
自ら定めた経営理念に、自らが試されているような気がしました。
幸い、もともとうちから出ている車なので整備状態は良く、コンディションも悪くない。
車両価格的には相場との兼ね合いで、49.8万円か、かなり手を加えて仕上げれば69.8万円までの可能性はある。どちらにしてもかなりの赤字が出そうではあるが、その後10年メンテナンスで入ってくれればその赤字はリカバリできそう。
もちろん、売れなかった場合のリスク、売れたあと一切メンテナンスで戻ってこなかった場合のリスクを考えると積極的に受ける意味はないかもしれないが、やってできないことはない。
やるか！
第一、こんなに状態のいいアーバンを解体しようってのがもったいなすぎる。
Sさんにしても、後悔や罪悪感、満たされない気持ち、マイナスの気持ちをため込んだままで、降りるのは絶対よくない。これからの人生、必ずゴルフ２のことを思い出すたびに後ろ向きな気持ちになってしまう。どうせなら、ゴルフ２を手放しても、ゴルフ２のことを思い出すときは、あの車に乗っていて良かったな、いろいろあったけど楽しかったな、と前向きな気持ちでこれからのクルマ人生と向き合えるような、そんな心のよりどころでであり続けてほしい。またいつかゴルフ２に戻ってきたい、というSさんの気持ちも強いし。
という感じでいろいろもんもんと考えまして、結局50万円で買い取って乗って帰ってくることに。
オーナーさんも、自分のお小遣いで50万円と実際の買取価格との差額を補填することも考えたそうですが、現実問題そうもいかず、あきらめなければいけないかな、と9割がたは思っていたそうです。
たかが50万円、されど50万円。その数字よりも大きな意味と、いろいろな人の思いが重い「50万円」でした。（もちろん、ここに書いたこと以外にも、いろいろありそげな感じでした）
愛車との最後のお別れにあたって、キレイにけじめをつけたい、というオーナーさんの思いの形はいろいろですが、どういう形であれ、それが良い想い出になるように、できる限りがんばっていかなくてはいけないな、と、気持ちを新たにしました。
スピニングガレージは「ゴルフ２好きの人生が楽しくなる」ことをサポートする店なので、家庭不和になってでも、精神的にキビシイ思いをしてでも、無理してゴルフ２を維持することでそのオーナーさんの人生が不幸になってしまっては本末転倒。時には、ゴルフ２との別れを選択したほうが、その人のためになることもあります。どんな形であれ、ゴルフが好き、という気持ちが価値観の軸にある人たちの役にたつのが、自分たちの仕事。それでこそ、ライフワークとしてのゴルフ２とのつきあいかたじゃないかな、と、最近思っていたので、そんな意味でも僕にとってはタイムリー。
無理しすぎないでおけば、また機会と縁がめぐってきたときに、再度ゴルフ２に乗れますしね！
燃え尽きて自分のココロが灰になってしまっては、もう一度乗るにも乗れないですからね。
ただ、愛車と心中するくらいの気合と根性で乗るところもまた、男らしい楽しみではあるのですが（笑）
僕自身も、ゴルフ２に無理やりこだわってきた気合と根性のおかげで、１０年以上店が続いているような気もしていますし。
どこを一番大事にして、何にこだわって何にこだわらないか。いつもそのバランスが難しいです。
今回のこの判断が、商売人として正しいのか正しくないのかは、しばらくたってみないと結論は出ませんが、とりあえず、普段は考えないようなことをこれまでになかった視点で深く考えることができただけでも、きっと大きな収穫なはず、
たぶん。
このアーバンに乗って帰るときにも、解体されずにまだ走れるということに対して、Sさんにすっごく喜んでもらえて感謝してもらえたのが、ものすごく嬉しかったですし、クルマ自身もすごく安心したかな、と、帰り運転しながら思いました。
帰り道では、外装は磨きとタッチペン程度でいいから内装はばっちりアーバンらしくキレイに仕上げて欲しそうだな、とか、エンジンマウントは新品にした状態で、新オーナーさんになる人に試乗して欲しそうだな、とか、そんな、仕上げに対して、このクルマが欲していそうな内容がイメージされてくるのもまた、乗っていて面白かったです。クルマ本人は俄然やる気です。
いずれにしても、このアーバンには、幸せな将来を。
Sさんには、将来戻ってくるまでのビジョンがある程度描けているので、それが実現する段になったとき、うちがきちんとこの仕事を続けていられるように、がんばらないと。
この夏休み、落ち着いてものを考えることができていないことに対して、焦りのような気持ちを感じていましたが、なんだかんだでうまくできてるもんです。
今日一日で、そんな焦りは吹っ飛んで、休み明けもすっきり仕事がんばれそうです（＾＾）

無事買い取りして、帰りはその車で自走！
親戚のおばあちゃんちには寄る時間がとれなかったので、かわりにお墓参りに行きました(^^)
今年の夏休みはずっと時間と用事に追われているような感じで、休んだ感じがしませんでしたが、今日は小旅行気分で良いリフレッシュになった気がします。
とはいっても、今晩はこれから商工会の役員会です。頭使ってがんばるぞー。

ちょっとだけ、身延線に乗って、次の目的地に向かいます。
二両編成のワンマン車両！
そして、行き先案内がぐるぐるしてるのを見て気がついたのですが、身延線と御殿場線は車両を共用してるんですね。