古いおつきあいのお客さんで、齋藤勇二さんという人がいます。
音楽の仕事と、車の仕事をしている人なので、なんだかお客さんのような、おつきあい先のような、ファンのようなライバルのような友達のような・・・かといって特に突っ込んだ話をするわけでもないんですが、なぜか僕の中では大きな存在感のお人です。歳が一緒、っていうのも、あるのかなぁ。
そんな齋藤さんと、3ヶ月くらい前に仕入れで会ったときに、「最近音楽のほうは、何か面白い仕事ってありますー?」ってふと聞いたら、「大石昌良とかー」って言われたのが気になって。
でもって、家に帰って、ちょうど大江千里さんのニューアルバムを買おうと思っていたので、この2枚を一緒に買ってみました。

大石昌良 ”31マイスクリーム”
Senri Oe ”boys mature slow”
千里さんのほうは、当時ラジオでかなり紹介されていたのですが、ジャズに転向して従来の大江千里らしさを脱ぎ捨てて、かつそこからもう一つ肩の力が抜けて大江千里らしさを再度身にまとって更に大人のかっこよさになったような感じで、そこにきてアルバムにこんなタイトルつけちゃうんだから、もうホント超絶かっこよくて。
ちなみに、千里さんはゴルフ2好きとしても一部で有名(大井さん情報)。
この3ヶ月、家で落ち着いてるときは、一番これをよく聴いています。
そして大石昌良氏は、恥ずかしながら全く知りませんでした。
でも買ってライナー見てビックリだったのが、齋藤さんがベースで参加しているだけでなく、大江千里さんが詞を書いてる曲がありました。偶然とはいえセットで買ったのが面白い。
単に齋藤さんが最近どんな仕事をしてるのかが気になって買ったわけなんですが、聴いてみたらすごくはまってしまいまして。この3ヶ月、車の中ではこれを一番よくかけてます。
僕の勝手な印象ですが、
現在の技術で80年代サウンドのニオイを、そこはかとなくハッキリとにおわせていて、そこだけでもゴルフ2乗りとしてはくるものがあるのですが、声もメロディもなんとなく郷愁感があって、でも古臭いわけではなく確実に今の音。
聞き流すこともできるし、詞や韻やトラックや、何かにフォーカスして聴くにも面白いし、ダサくポップに素でいってるようにも聞こえるし節操なくいろんな要素を入れてみました、という風にも聞こえるけど、破綻なく器用にまとまってるようにも聞こえるので絶妙に狙って落とし込んでいるのか、そんないろいろをご本人に確認してみたくもなる。
ちょうど、ゴルフ2の各要素のバランスが、狙って作れたなら名車ですが、狙ってできたわけじゃなくてたまたまそうなっちゃっただけのようなところもあって、そこが結果として、なんとなく楽しい車だよね、っていう評価になっているのですが、でも各要素をまじめにセンスよく積み上げてまじめにいいものを作ったから、そのバランスが生まれたともいえる。っていうようなことと、ちょっと似てるかな、と思います。わけわかんない話ですみません。
機会があったら、聴いてみてください。
30代男には、何かしら刺さるものがある。かも。
あくまでも今両足で立っているところに軸はあるんですが、毎日仕事とか家庭とかいろいろあるとどうしても一時間とか一日とか一週間とか、短いスパンで近視眼的に考える習慣がついてしまいますよね。
大石昌良氏の歌声を聞いていると、今を支える前提条件としての自分らの子供のころの記憶とかを、ずるずるっと引きずり出して直結して、これから先の人生どういこうかなー的な、結構だらりと長い時間軸で考えるようなイメージを、数秒でひらめかせてくれるというか。
あ、僕の場合、今店の移転とかがあるもんで、何を聞いても見ても、そういうところに思考が行きがちなだけかもしれないんですけどねw
こんな声で歌えたら、気持ちいいだろうなぁ~。

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