木曜日、北海道の帰りの飛行機に乗る前に寄った空港の本屋さんで、あまりにこの表紙がインパクトありすぎて、思わず買ってしまいました(笑)

ギョッとする表紙のインパクトと同じく、学者さんの文章なのにコトバに感情が強くこめられていて、読んでいて少々疲れましたが、それだけ作者の渾身の論説だということなのでしょうか??知らず知らずのうちに、グッと引き込まれてしまいました。
学者さんというより憂国の士、という感じがします。
農業という業界に関わらず、どんな世界の話でも、行き着くところは現在の社会構造に限界があるということが、この本からも見て取れます。
次の時代の社会のあり方へ向けて、誰も最適な処方箋を出せない現在、誰もが今の社会構造の限界の向こう側でどう生きていくかを、それぞれの価値観に照らして考えていくことこそが大切なんだな、ということが、すごく伝わってきました。
(ちなみに絶望法、というタイトルですが、今後どうするべきかという話はちゃんと出てきます。)
僕は本書でたびたび出てくる、"労働の「商品化」"と、それに対して技能を守ろう、という視点に感銘を受けました。
資本主義的には人の労働の単位をつくり、それを商品として扱うことが常識になっています。
でもそれを絶対的な価値であるかのように捉えて囚われていては、大切なものを守りきれない時がくるかもしれない。
うちは、ずっとゴルフ2と向き合い続けて技能を高めることを続けることができるように、仕事のあり方を作っていく必要があるな、と。
日々のお金と時間に忙殺されていると、そんな基本を忘れてしまいがちです。
店の移転も、そんな息の長いスパンで考えられるように、っていうのがすごく大きかったわけですしね。いかんいかん。
農業の本なのに、僕が考えていることは全然違うことになってた(^^;;
この本、おもしろいですよ!
農業に関心のないかたも、気になったらぜひ、読んでみてください。

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