先週水~土曜日まで、台北旅行を満喫してまいりました。ありがとうございました!とっても楽しかったので、忘れてしまわないようにおぼえがきしておきます。
完全にわたくしごと話ですみません。
7/11(水)
台北到着、義母の実家にはじめて行きました。
みんなで会食してくれた後は、忠烈祠と士林官邸を案内してもらう。
見回りの兵隊さんのデモンストレーションが気合入っててすごく面白かった!須藤元気の”World order”は、こういう動きを意識したのかなぁ、というカッコよさ。日本も短期間でいいから、兵役やってこういう体さばきを覚えたりしたら、日本の男の体幹は100倍カッコよくなるんでは、と思いました。
夜は、台湾一の夜市、士林へ。食べまくり呑みまくり(でも一番呑んだのは、相変わらずうちの親父・笑)
7/12(木)
朝は龍山寺へ。お参りと散策。
歩いてたら、日本語のめっちゃ上手いおじいちゃんと遭遇して、地元の人に一番人気のお粥の名店を教えてもらったので、そこで朝ごはん。その方、日本兵として戦争にも行っていて日本にもたくさん友達がいるそうで、戦友会の集まりでよく日本にも行くそうです。歴史の生き証人から直接お話を聞くほうが、中途半端な教科書で中途半端な歴史教育受けるよりずっといい。こういう素敵なご老人がたくさん存命されている間に、日本人は台湾人との正式交流を深めなくてはいけないな、と思いました。
昼からは、母と母のお姉さんに案内してもらって、九?、金瓜石と、故宮、淡水へ。
九?は、「千と千尋の神隠し」の舞台モチーフになった場所で、レトロな台湾の空気が残る場所。隣町の金瓜石は昔、東洋一の金山として有名だった場所。今はもう閉鉱されてますが、昔の日本家屋が残っていて独特の雰囲気。
淡水は河口の町で夜景がきれいだった!自転車道が整備されていてサイクリストも多く、自転車のプロショップもちらほら。やはり台湾なのでGIANTとMERIDA率高し!次は自転車持って来たいです。
九?にしても淡水にしても、母のお姉さんが超詳しくて、地元の人が食べに来る地元の名店で、おいしいものをいただきまくり。俺、自分の地元、こんなに詳しくないなぁ。今度伯母さんが日本に来たら、地元のことや日本のことをこんな風にうまく案内できるだろうか・・・。
7/13(金)
また伯母さんに案内してもらい、鶯歌、三峡へ。
ここでも地元の名物うまいものを堪能させてもらいつつ、鶯歌の陶器街を見たり、三峡の古いレンガの町並みが保存されている商店街を見たり。
三峡は独特の発展をしつつ、古いものも大切にしている客家の町で、どことなく横浜や神戸と似た空気でした。その町の真ん中にあった廟が、すごく精巧で美しくて、感動しました。詳細がわからないままその雰囲気に圧倒されただけで帰ってきてしまったので、次回は一人でちゃんと下調べして行きたいです。この廟だけで丸一日過ごしたい感じ。
夜は、永康街と師大夜市へ。
前日や午前中の伝統的な街とはうってかわって、若いセンスとパワーを感じる、クリエイティブで自由な雰囲気。
台湾の若い世代の人は、アジアで一番センスとバランスがいいのかも。台湾ならでは、というよりも「東アジアの文化ってこういう解釈でまとめると、おそらく世界中の人が理解できるよね」、というわかりやすさとカッコよさがあって、でも”ただの無国籍なごった煮”にはなってない。これは、(自国の文化に固執してしまう)他の国の人には真似できなそう。
7/14(土)
午前中は中正記念堂と二二八記念館という対照的な場所を見学。中国統治、日本統治と国民党政権それぞれの光と影の両方を、歩いて数分の距離で感じることができてしまう不思議。
政治的に不安定な中で、成熟した社会を自ら作り上げてきた台湾の人たちは、歴史に政治的な解釈を極力加えずありのままに記録し理解して受け入れて、将来への指針とする感覚が根底にあるのかもしれません。
二二八記年館でも、ボランティアガイドの80代の紳士がすごく日本に造詣が深く、なんだかうちの親父といろんな話で盛り上がってました(^^;;
午後はまた、母の家族と会食。圓山大飯店という超高級ホテル(元迎賓館らしい)でビュッフェをご馳走になるなんて・・・怖くて値段が聞けませんでした。でも超美味かった!僕がずっと屋台や地元グルメばっかり食べたがって、いい店に一度も行かなかったから、いいもの食べさせてあげないとかわいそうかな、って伯母さんが思ってくれたみたいで(苦笑)
帰りは最終の飛行機で。朝イチの飛行機で行って夜の飛行機で帰ってくると、全日丸々動けていいですね。
でも疲れますけど。
今更ながら、このトシで初めて台湾に行って思ったのは、もうちょっと早くから行っとけばなぁ、と。
すごくその独特な価値観が、勉強になりました。
”国家や宗教等、等身大の一人ひとりの人間にとってはカタチの見えないよくわからない何か”によって、わけわからない常識とかが形づくられてしまうような社会って、便利なようで実は不要なんじゃないか、って、台湾を見ると思います。隣接している中国にしても韓国にしても日本にしても、国家のあり方の偏りかたと、それに依存するか逆依存している国民のぶら下がりかたが、すごくバランス悪くて非効率に見えます。
SNSが社会的なコミュニケーション基盤としてインフラ的な役割を全うできるなら、もう国家という枠組みでの統治や、流通貨幣で壁を区切ることでの市場経済的な支配って、存在意義をなくすのではないかという風にも思います。
台湾は不安定だからこそ、自分のことは自分で考える=自立ができている。
自立しているからこそ、家族や社会は助け合う。
周辺諸国はどこも、台湾ほど自立できていない。個人も社会も。
もちろん、盲目的に台湾が最高だなんていうことを言うつもりもありません。でも、日中韓と比べると明らかに理想に近いバランスで強く自立している台湾からは、学ぶところが大きいと思いました。
大東亜共栄圏的なものを想像されるとちょっと違いますけど、昔に戻る意味ではなく、地域的に一つの文化圏として捉えることができたら、国際社会における立場や意味づけも、少し変わったものになるんだろうな、と。いずれそのうち、世界の中で「地元は東アジアのあの辺です」とかいう自己紹介をするような時代が来ると思いますので、そんなころには、日本だとか中国だとか韓国だとか台湾だとか、隣接しているからこその近親憎悪的なカテゴライズって、全然違う地域の人には理解されなくて、ナンセンスでしかなくなってしまうと思うんですよね。
なーんて、勝手な妄想です。
せっかく親戚がいるんだから、行ったり来たりのついでに仕事になるような何かが、作れたらいいなぁ。
次はそんなことを意識しつつ、自転車持って、行ってきたいと思いまーす。

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