今日は、オグラさんの告別式に、行ってきました。
不思議なくらい、悲しくありません。
すごくすごく、さびしいですけど。
とてもいい雰囲気の、告別式会場でした。
オグラさんらしい、ひょうひょうとした笑顔の遺影と、
愛用のヘルメット、レーシングスーツ、ジャケット、タイヤとホイールが展示されて、
「VWゴルフファン別冊 ゴルフ2スペシャル」も展示されて、
亡くなる2日前に鈴鹿サーキットを走ったときの写真も、見ることができました。
素敵な戒名が、ついていました。
オグラさんの人生を、まさに表したような。
そして旅立ちの棺の中には、オグラさん愛用のジーンズと、胸にはまた、「ゴルフ2スペシャル」が。
なんだかとても、どこをとっても、オグラさんらしい。
その雰囲気にふれたら、あぁ、オグラさん、いつもみたいに軽い調子で、
「じゃあ」←みんな知ってる”オグラさんの、いつもの去り際の姿”を想像してください
って、あっちの世界に旅立っていったんだな、って、感じました。
あっちの世界にはどうせ僕らもいつかは行くから、それまではさびしいけど、いつかまたひょっこり会える、そんな気がしました。
今年のはじめ、ちょうどスピニング的新年の抱負、なんていう話をしていたときにオグラさんに、
「オグラさんの今後の抱負とかビジョンとか野望とか、どんなことがあるんですか?」
って聞いたら、
「ないよそんなの。もうやるべきことは全部やったし、これからも、どうせやりたいことしかやらないし!」
と帰ってきて拍子抜けしたのを思い出しました。
そりゃ、こんだけの勢いでサーキット走りまくって全国飛び回ってれば、そうなんでしょうけど(^^;;って。
一人が長くて、いろんなことがあっただろうに、自分のことになるとテキトーに話をはぐらかして語らない。
そこのミステリアスさというか、ヒトのことはあれだけ深堀してあれだけすごい文章書いておきながら、自分をうまく表現するということはあえてしない。
それが生き様なのか美学なのか、それともそこだけは、不器用な男だったのか。
そういうところが、すごく、うちの親父と、印象がかぶります。
親父も、もの書きのくせに自分のことは全然語らず。早くに離婚してるので一人が長くて。けっこう実は悩んだり苦労があったりしそうなことでも、ユーモアのようにはぐらかして痛い腹さぐらせない。
やっぱり、そっくりかも。
そんなうちの親父は、亡くなるときには何かの拍子にあっさりといきたい、と言っています。
誰かの世話にもなりたくないし、長生きするためにあえてやりたいことを我慢するなんてつもりもない、と。
うちの親父とオグラさんがどこまで同じことを思う人かはわかりませんが、僕の中で親父は僕の人生全般の親父ですが、オグラさんは僕のVW仕事の上での親父、っていっちゃいけない、おじさん。なので、僕がそう勝手に感じてしまうだけなのかもしれませんが、オグラさんの人生の去り際は、やはりとてもオグラさんらしかったのかな、と。
なんだか書き始めたら収集つかなくなってきたのでこの辺でやめます。
まだ、整理がつくはずもない日数なので、今思っていることも、またしばらくすると解釈が変わるかもしれません。
オグラさんに怒られそうなこと書いちゃっててもいけないし。
でもやっぱり、オグラさんの生きざまはカッコよかったです。
死ぬまでサーキット走りたいよね、って、僕も回りもよく言ってますけど、ホントに亡くなる2日前まで走っていた、というのがすごい。
オグラさん、何かのときにおりてきてくれないかなぁ。
そうしたら、僕が「ニナルハズ物語」の最終回と、その次の企画の原稿書けるかもしれない。
悲しくない。悲しくないですけど、
やっぱり、さびしいなぁ。
そして明日は、ゴルフカップです。
オグラさんが愛してやまない、筑波サーキットとVWの黄金タッグ!
いつもにもまして、楽しんでいきたいです。
みなさま明日は、筑波サーキットで、お会いしましょう!

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