おつきあいのある保険会社の営業さんが突然亡くなりまして、お通夜に行ってきました。
いつも元気な靴音とともにあらわれて、ちょっとだけいい匂いを振りまいて、元気な靴音とともに去っていく人でした。
テキトーなトークをしながらでも必ず細かいところまでメモをとって、課題を次回以降に残さない、きっちりとした人でした。
全ての人に、かならずやってくるお別れのときが、死とはいえ、あまりに突然で。
まだ眠ったまんまじゃないんだろうか、ひょいと起きて、また何事もなかったように営業回りしに来るんじゃないか、
そんな風に思ってしまいます。
でも、お通夜の会場は、入りきれないほどの人でいっぱい。
一緒に行ったアイジィピーのしょーこ姉さんと、お焼香した後、車に戻ってちょっとだけ泣いて、いろいろ話して、腹に力を入れなおして、帰ってきました。
遺影を見ながら心に浮かんだのは、どこかで聞いたか読んだ言葉、
「人に結果を求めていくと、つきつめれば死しかない。だから、人生においてはプロセスが大事。どう生きたかが大切なんだ。」
でも、死だって結果にしたくない。
僕の人生が、誰かの人生のプロセスになれれば、僕の死も単なる結果以上の意味をもつ。死だって僕のプロセスの一つだ、と思いたい。
こんなに早く死を突然迎えて、心残りなんてないはずない。
僕の親父は、あと数年で平均寿命と同い年になります。
僕は、親父の遺伝子をちゃんと引き継げてるんだろうか。
僕の息子は、まだ7歳です。
これから、僕の遺伝子をちゃんと伝えることができるんだろうか。
スピニングガレージは、創業14年目です。
僕がいなくても、きちんと続く店に、できているだろうか。
死というものを、理解して、受け入れて、その上で、しっかり生きよう。
そう思いました。
つのださん、いつかまた、お会いしましょう。
もしそのときに同じいい匂いがしても、泣いちゃうようなことがないように、悔いなく生きておきます。

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