昨日は、GTI-16v乗り鈴木哲さんの会社、SOULNOTEさんに遊びに行ってきました。
今後のネタ仕込みの意味もあって行ってきたので、ブログでは書かないでおこうかな、と思い画像も撮らずに帰ってきましたが、一夜明けたらやっぱり書きたくなってしまったので、ちょっとだけ書きます(^^;;
会社は普通の一軒家。試聴室は普通のフローリングの6畳間くらいの部屋。ちょうど実家の僕の部屋と似たような感じ。エンドユーザーさんとできるだけ近い環境で音の違いを聴いてもらえるように、という鈴木さんの考えで、こうなっているそうな。
以前、「日本を代表するカリスマエンジニア鈴木氏が、満を持して自身のブランドを立ち上げ」とどこかで書かれていたのを読んだことがあったのですが、それとはなんだか違う雰囲気。すごくゆるい。まだ築後間もない木の香りがただよう建物の空気も相まって、”引越ししてだいぶ落ち着いてきたから遊びにおいでよ”、って誘ってくれた友達の家をのぞきにきたような気分になる。
で、2階にある、友達の自慢のオーディオルーム(笑)でいろんなCDを聴かせてもらったり、僕が持っていったCDをかけさせてもらったりしたのですが、もともとオーディオに詳しくない僕でも、常識が真っ向からくつがえされる衝撃的な体験でした。
音楽にかかわった経歴というと、僕の場合昔のDJ体験がベースになっているので、どうしても音は出力と音圧と重厚感と、どれだけ”腰にくるか”が大事。家庭用の機材にあまり多くを求めてもその発揮の場にはならない分、費用対効果が悪い、というくらいに考えていました。
でも、目の前のSOULNOTEのスピーカーから出てくる音は、人の話し声くらいの小さいボリュームで再生しても、これまで家や店、車の中でたくさん聴いていたにもかかわらず聞こえていなかった音が、たくさん聞こえる!
しかも、そんな強烈な体験をさせてくれている目の前のスピーカーはわずか12センチ、ゴルフ2のドアスピーカーくらいの大きさで拍子抜けするほと小さい。また、アンプの出力もたった20w、これもゴルフ2によくついている、純正交換タイプのオーディオと変わらないかそれ以下の出力!  なんてこった。
僕が昔、小箱のクラブでは求めたくても求めることができなかった音が、SOULNOTEではこうも軽々と実現できてしまうんだ。
スペックだけでは測れない懐の深い性能。シンプルで、余計なことはしない。必要以上の大きさや重装備をしない。そして1セットで全ての使用状況に対応できる。いいものだけど高級ブランド品ではない。最高の品質だけど、オーディオマニアではなくても買える価格。聴けばすぐにわかる楽しさetc……
これはまさに、ゴルフ2のGTIそのものじゃないか!
だから、鈴木さんはGTI-16vで公私ともにガンガン乗って、壊れても壊れてもこれを使い倒すんだ。
ちょっと前に、さすがに16vを営業車として使うのは厳しいし走行距離もすごい勢いで伸びるから、8vのゴルフ2のAT車と2台体制にしたら??と話したときも、悩んだ末に、「いけるとこまでこのGTI1台でいきます!」って言っていたのはこういうことだったんだ!
鈴木さんの中では、SOULNOTEもゴルフ2もスピニングとの付き合いかたも、全て一貫した鈴木流の価値観でつながっている。全部おんなじだ。
聴き始めて何曲目かで、音を聴いているうちにそんなことがふつふつと沸き起こってきて、目頭が熱くなりました。思わず追加のCDを取りに、外に出て自分の車のところに行ってクールダウン。
いかんいかん、あやうく鈴木さんにしてやられるところだった(笑)
「今度うちの会社に来ませんか?」と鈴木さんに誘ってもらったのも、僕が本来大切にしたいものを大切にしたくて毎日仕事してるのに、店に張りついて仕事してると忙殺されることが多くて、そのテンションでいるうちにふと
大切にしたいものをどう大切にしていくのか、その指針を奥にしまいこんでしまうことがあって、そんな状況が、きっと鈴木さんから見てバレてるんだろうな。
ここ数年、スピニングも人が増えて、仕事に幅ができてより充実してきている半面、僕自身にはこれまでにない悩みが増えてきて、僕の中でもこれまでの自分の中の常識や固定概念を、意識して組み直していく必要があるんだな。
鈴木さんの”普通で当たり前”は、オーディオ業界の非常識。僕の”普通で当たり前”も、車業界の非常識。
商売の世界はどの業界も、独自の高度進化を遂げてしまって、世の中の普通の人が求める普通の当たり前を、普通に実現するのがすごく難しくなっている気がします。
SOULNOTEの普通は、きっと僕が考える普通と、つながっている。僕は、スピニングガレージ店主としてではなく一個人として普通に、ゴルフ2一生ものとして乗っていきたい。だからそれが実現可能なように、今後も続く商売としてスピニングガレージを組み立てたい。そのヒントが、鈴木さんとSOULNOTEの製品と会社の中には、たくさんつまっているように思いました。
また、行きたい。こんどはこいぴーとか、音楽の仕事してるうちのお客さんを連れていきたいです。
鈴木さん、ありがとうございました!
続きは、ゴルファーズダイジェスト再開のときに、取材させてください(^^;;

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