このところ不景気まっさかりになってからというもの、うちみたいな”趣味で生きてる”店に対して「不況に強い」なんて言われ方をされて、ちょっとばかり嬉しくていい気になってました。10年以上前から同じことやってるだけなんですけどね。
うちの場合、景気が良くなっても別に伸びないので、そんなときには周りの同業者さんからはパーッと置いていかれます。そのかわり景気が悪くてもほとんど業績は落ちません。ゴルフ2って、見栄で乗るクルマじゃないですからね。そう考えると当然といえば当然のような気はしますが(^^)
なのですが、ここ最近、衰退市場だから、衰退業種だから、これから人口が減るから、ゴルフ2の台数もそれ以上に減るから・・・etc.というわけで、おたくの会社には将来性がないので改善の努力をしたほうが良いのでは、というご指導をいただく機会が連発しました。
いやもともと10年前から、こういうことは言われ続けてはいるのですが(笑)。
そういう意見はありがたく拝聴しつつ、腹の中では、そもそもこのスタイルでやることが目的であって大前提なんだから、金儲け先にありきでやってるわけじゃねーんだよ、って毒づきつつも、そんな言葉を吐くのも何か違う気がして、「うちはニッチなところを狙った戦略でやってますから~」、なんて答えて、適当にお茶をにごして煙に巻いて流してました。
だけど、わかっちゃった気がするんです、ここ最近。
僕が勝手に尊敬しているGTI乗り川口先生が紹介してくださった本で、松谷明彦さんの「2020年の日本人 ~人口減少時代をどう生きる」を読んでいて、ピーンとつながりました。
衰退する業態だから、将来性がない、とする議論は、人口が減少するから日本に未来はない、とするのと同じ理屈なのかもしれないな、と。あるいは、儲からないから農業はもういい、みたいな少し前の時代の理屈も同じですね。
人口が減少するからといって必ずしも日本社会が衰退するとは限らないし、明るい未来が見えないから将来日本人は幸せな人生を送れないのか、というと、それは違いますよね。社会構造が変化していこうとするときに、それに対して各人がどう向き合って、より良い社会に転換していくかが課題なのであって、「縮小→衰退=もうダメ」という先入観自体が大問題ですね。
すでに起こっている現象と予測される未来に対して、適切な手を打つことが大切なのであって、すでに起こっている現象と予測される未来そのものの是非を問うても意味のある議論になりようがない、といいますか。
僕らの将来や、僕らの子供や孫の世代が幸せになれるような社会を作る義務も責任も権利も、僕らにはあるわけですし、また、儲かるか儲からないかを問わず、食料自給率をきちんと確保しておくことも本当は大切なことだったはずです。
それと同じ感覚で、僕らにとって「ゴルフ2を残していきたいんだ」ということは、ゴルフ2が好き、って思っている人の集合を社会の一単位として捉えると、その社会をいかに持続可能性の高いものにするか、ということをライフワークとして取り組みたいわけです。儲からないからやめれば、という話とは、そもそも議論が成立しませんよね。
そして一つ気づいたのが、ゴルフ2の台数が減るスピードは、日本の人口の減少よりもずっと早い、ということ。
ひょっとしたら、低成長時代、人口減少時代にどういう社会を築いていくか、ということを読み解くヒントが、うちの今後の仕事の成否の中で出てくるかもしない。
そう考えると、うちの仕事も、社会の役に立てるんじゃないか、って、本気で思えてきた~!
って、こじつけすぎ?(^^;;
まぁ、何はともあれ、今後はより自信を持って、ゴルフ2に向き合って突き詰めていけそうですし、それを外野の人にも上手に説明できそうな気がします。
日付も変わりそうなので、続きはまた今度!(続かないかも)

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