当店は中古車販売を仕事にしているので、当然、人と車の出会いや別れに立ち会うのは、日常になっています。
日常だと、だんだんその感覚が当たり前になって感動や感激が薄れてしまう(というかそういう感情に流されにくくなる)はずなんですが、ついうっかり、つられてすっごく寂しくなったり、心が動かされてしまうことが、しばしばあります。感傷とかってガラではないんですが(汗)
今日も、ずっとメンテに来てくださっていた人の、買取が一件ありました。
新車からワンオーナーで、この人はずっと手放さないだろうな、と僕らみんなが思っていたほど、すごく大事に大事にされていた一台でした。
この人が手放す、っていうことは、よっぽどの事情でもあるのかな、と思ったら、そんな”事情”ではなく、新車のジムニーを買うそうです。しかも、アピオのコンプリートカー!
来年にサラリーマン引退を控え、趣味の写真でもっと山奥まで入っていきたい、という思いが高まり、19年間の愛着が詰まったCLiを手放して、第二の人生にチャレンジです。
並みの四駆よりもいい走りをするゴルフ2ですが、それよりももっと奥まで入っていこうとすると、もうジムニーしか実質的な選択肢はないんですね。しかも普通のジムニーよりもさらに走破性を高めた、アピオ仕様っていうところにまで行き着くには、きっとすっごくすっごく考えて、自分のやりたいことを真剣に突き詰めた末の、決断なんだろうな、と思いました。
ネガティブさは微塵もない、挑戦的な人生を拓く乗り換え、カッコイイです。
手放して去っていくお客さんに対して、さびしい気持ちにならないのは、久しぶりでした。
でも、いざ買取でお預かりして、歩いて帰っていくときになると、信号の角で曲がるまでに、4回も立ち止まって愛車を振り返って見ていきました。今までのお客さんの中でも、一番多いです。
それを見て、あぁ、肚は決まっていても、後ろ髪引かれる思いの強さは、人一倍なんだなぁ、と思って、その男らしさにちょっとだけもらい泣きでした(^^)
寺倉さん、ゴルフ2とスピニングガレージの気合とタマシイは、ずっと貴方を応援してます!
アピオジムニー以外の車では入っていけないような山にもガンガン入って、いい写真いっぱい撮ってください!
CLiは、必ずいい人見つけます。

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