おなじみ、マウンテンバイクショップオオタケさんのフェイスブックページの、最近の記事が面白いです。

オオタケさんが、真面目に自転車やさんモードになっているときの語り口は、流石MTBのシーンを創成期からずっと見てきている人だけあって、重みと深みがあります。

 

大竹さんのこの自転車論を見ていると、自転車もそろそろ進化末期に来つつあるというか、スポーツ自転車も市場成熟期から衰退期に入りつつあるというか、そんなゾーンに入ってきたのかな、と感じます。

クルマはもう、90年代以降の設計のものは電子化自動化が進んで人間の感覚を飛び越えてしまっていて、乗って”楽しい”と感じられるものが出てきにくい宿命を帯びてしまっているせいか、僕の好みはゴルフ2で止まってしまっています。

一方自転車はどこまで行っても人間が動力なところが、車シーンほどの惨状になりにくいのが救いかとも思えます。

僕は目下2014年モデルのGIANTのアルミロードを乗りこなせるべくがんばってますが、その最新モデルのよさを理解しリスペクトできるようになることで、大竹さんプロデュースのMTB、トレイルヘッドの楽しさがより深く味わえるようになれたらいいなとも思っています。

 

車にしてもオートバイにしても自転車にしても、進化にはそれなりの理由があるので、その理由や背景を考慮することなく、新しいからダメ、古いからダメ、と食わず嫌いで斬って捨ててしまうのは、もったいないし、リスペクトが足りないのかも。一度食ってみる、知ってみることで、自分の好みと立ち位置を客観視できる機会にも、なるかもしれません。

そんなエラそうなこと言ってる割には、僕は今まで買った車の中で最新のモデルが2004年のランエボなので、そろそろ何か自分で買って体験してみないと、自分の中での何かが錆びつくな、と思ってはいるのですが・・・クルマはホント、最近買いたいものが出てきません。僕の頭とココロとカラダが、全部凝り固まってきてるのかなぁ?

 

 

 

そしてオオタケさんの最近の記事のもう一つのテーマ、「機械は整備すれば復元できるや否や」の話も、とても共感。

クルマでも何でもしばしば目にする、「整備すれば新車に戻る」っていう表現、僕個人的には好きじゃありません。やっぱり、現実には、完璧に戻りはしないですから。ボディ全体の剛性の落ちなんかは、いかんともしがたいものはありますし。

ただ、その剛性の落ちは、だからと言ってその性能の落ちは致命的なものなのかといえば、コンマ数秒のラップタイムを争うレースに使ったとしてもその差はほとんど結果には反映されない程度のレベルであることも事実。

そしてそもそも、何をもって「完璧」と定義するかは、それこそ僕ら乗り手(そのクルマの所有者)が自由に定義づけすることですし、実際、”新車に戻った”気になってまた新鮮な気持ちで走れれば、僕らの中ではそれは新車以上ですよね。

 

だから「新車に戻る」って、結局使っちゃうんですけど(笑)

 

僕も自転車においては、自転車の絶対的な性能もさることながら、僕の場合はその性能差をきちんと使いきれる実力も持ち合わせていないので、”大竹さんにやってもらってる”ということがもっとも大きな楽しみであり、ステータス的なことにもなっているような感じです(”へえ~!大竹さんに組んでもらったOTAKE号に乗ってるなんてすごいね!”って、はじめてお会いする自転車好きの人からよく言われるのです。僕が乗りこなせているかどうかとは別に、それだけで回りの人が僕を”自転車好き”として一発で認識してくれるありがたさ、というか話の早さ=ステータス、は強く感じます)。

 

なので、そういう大竹さんにやってもらって、より楽しく乗れるなら、作業工賃が製品価格を上回ることがあってもいいと思うんです。思い入れのある部品を、新品価格を越える作業工賃でOHして、まだ使う、あるいは新品をつるしで買うより高性能にしてやる、っていう気合もまた、一興ですし。

それで、むやみに新品に買い換えるよりも、今までわからなかったことがわかるようになったり、前よりもそれでより速く/楽しく走れるようになったりしたら、そのほうが自己投資効果が高いともいえますし。

 

 

そこらへんまたクルマの話に戻りますと、70~80年代のクルマの成長期をリアルタイムに体験しているクルマ好きの先輩方からたまに聞く話で、”クルマは新車時の最初が最高で後は劣化するだけだから云々…”なんていう表現がありますが、あれはどうも苦手です。味も情緒もへったくれもありゃしない。

それこそ、”最新こそが最良だ”という呪縛から解放されていない狭さを感じてしまうのです。最新モデルが最良かもしれませんけど、それが自分にとって最適かどうかは別問題。

その点、今ゴルフ2に好きで乗っているような先輩方の場合は、そんな感覚の人はもちろんいないですけどね。じゃあ、どこで会うかはご想像にお任せします(笑)←余談っですがそういう人たちに限って、クルマ以外の世界でも、何かの思想に縛られているケースが多いですよね。「経営は売上の拡大こそが至上命題だ!」、みたいな。

 

で、先輩方に限らずそういう思考にはまってる男は、大抵自分は順調に歳くってるのに、それを棚にあげていつまでも興味の対象は若いコばっかで循環してて、熟女の深い魅力がわからない残念さを持ち合わせてる気もします。

そもそも熟女の定義も、人によってバラバラで、昔は20代中盤になったらもう熟女モノなんて言われてたりもしましたが、今の僕の感覚でいったら20代の女の子なんてまだまだやわらかさが・・・・・あ、まだ朝だしこれ以上書くと暴走しそうなので今日はこのへんで(汗

 

HOTLINE

ピット直通電話
出られないときもあります

モバイル
ナカニシ、ヒシカワ
コバヤシ、コイソ