昨日、パンクラス初観戦してまいりました!

秋本道場から稲葉聡選手、ユータ&ロック選手が出場していたので、その応援をば。

 

僕はたまーに道場には行っていますが、選手ではないので素人目線の観戦記です。おかしな文章と考察かもしれませんがご容赦を。そして試合中の写真を撮るのは遠慮しましたが、ケータイでこれしか撮ってないと寂しい。。今度は内緒で一眼持って行ってしまおうか。。

 

 

まずは第二試合。ユータ&ロックは、パンクラス初参戦。これまでプロ修斗は5戦5勝と負けなしの強さ。

対する中原選手はあまり戦績が多くない選手なので、安定して堅実に勝てる試合かと思いきや・・・。

 

見ていると、中原選手めちゃくちゃ強そう!

テイクダウンも簡単にはできないし、首もなかなか取りきれない。そして地味に組んだ状態でうまく肘を入れてくる。

 

でもそこは、若いのにいぶし銀のユータ&ロック。何度か中原選手に流れがきそうな勢いになりかけると、その度にそれをリセットして作り直して、判定でも一本でもいけるように、ユータ&ロックの組み立ての中で試合が運んでいきました。

相手の思うような試合展開にはさせない。そうなりそうになっても、それを明確につぶすかかわすかして、徐々に相手に手詰まり感が出てくる。そしてラウンドごとにしっかり、自分に優勢な差をつけて終わる。こういうその場の支配力って、普通どんな競技でもベテランになってからついてくるはずなんですが、ユータロックは最初からそれを身に着けている。ベテランになると、フィジカルは若手に劣ってくるので、その展開力を若手の勢いに突破されることがしばしばありますが、ユータロックは若いし体も心も非常に強いので、その隙がありません。

これが”負けない選手”の強みだな、と思いました。僕はこういう頭脳戦というか心理戦というか、じわじわくる戦いっぷりは、すごく好きです。レースなんかと通じるものがあるからかもしれません。

 

 

 

そしてセミファイナル、UFCファイターの強豪、ウィル・チョープ選手との試合に大抜擢された稲葉選手。昨年のパンクラスでは稲葉選手は3戦3勝と、ノリに乗っていて、じんさんも「稲葉はここに来て急成長している」とビックリするくらいの強さ。

22センチの身長差をはねのけて、強烈な打撃でKOを狙いに行きますが・・・・・・残念ながら最終ラウンドの終盤で一本負けを喫してしまいました。

この試合でいい勝ち方ができれば、一気に世界レベルの評価を得てどしどしいい試合が組まれる可能性がある一大チャンスでしたが、ものにできなくて、きっととても悔しかったと思います。

でも、対策通りボディとフック、ストレートは決まっていたし、最後まで分からない試合でした。

 

 

一般的に身長差がある選手同士の試合の場合、長身の選手にローキックで間合いをコントロールされて1Rが終わると、それだけで判定が相手に傾いてしまうので、そこを打開するためには終盤になるほど、間合いを詰めて1発2発でKOできるような打撃を打ち込みに行く必要が出てきます。稲葉選手の最後まであきらめずに攻め続けてプレッシャーをかけて、パンチを当てていく姿には感激しました。「勝ちに行きたい」気持ちが会場中に伝わっていたように思います。

 

勝負の結果にたいして、「れば」、「たら」は言うべきことではありませんが、稲葉選手の気持ちのこもった動きを見て、僕は、もし、稲葉選手が全く同じ動きをしたとして、1Rの最初から3Rの最後まで全く表情を変えずに感情を出さずに戦っていたら、チョープ選手はだいぶやりづらくなっていたりしたのかなぁと、ふと思いました。最後まで何をやってくるかわからない状態で、結果的に対策してきた打撃で仕留めに行くのと、正攻法で突破口に向かって行くのの違いなんですけど。

 

そう感じた話を、帰りラーメン食いながら、稲葉選手のセコンドについていた森さんに聞いてみたら、「選手の性格や傾向というのもあるけど、対策してきたことを徹底してやりつづける、というのは大事でも、なかなかできない。このまま判定まで行ったら負けが確定している状況で、かつ対策していた打撃がきちんと当たっていたから、そこに懸ける気持ちが稲葉選手の表情にも動きにも表れてましたよね。」と。

・・・・・・素人考えのいやらしい”試合の流れの読み”みたいなのって、浅はかでいやだなぁ、って自己嫌悪になりました。そういうのを超えたところでのやりとりがあっての、あの3Rだったんだなぁと。

見ているほうとしては、「あとちょっと!あと一発!」って思って見ていたから、そんなことを考えちゃったりしたんですけど。

 

すみません、勉強になります。

 

うちの相方なんかは、稲葉選手のような魂のこもった戦いっぷりは大好きです。そして僕みたいに、うがった見方で試合を見てると、いやらしい中年、って言われちゃうんですよね(^^;;

 

 

僕もレースにしても仕事にしても、ベテランみたいなことばっかり考えてないで、稲葉選手みたいに正面切って自信もって挑戦できるだけの努力をしよう。その上で、守るべきポイントはユータロックのような展開力で。

どっちにしても、見えないところでしっかり練習して力をつけてこそ。僕は最近、できてるんだかできてないんだか。

まぁ中途半端な生き方で40年過ごしてきてるから、今さら変えるのは難しいけど、これから変わりますよ。

 

いい試合を見させてもらってありがとう!次も楽しみにしてます。

僕もがんばります。

 

 

 

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