この4月から、いつの間にか13年超の古い車の自動車税が、また上げられてしまいました。

なぜかあまり表立って出てこない話ですが、古い車を愛好する層からは猛反発です。

当然僕らもそうですが。

署名活動も行われているのを見つけましたので、早速署名してきました。

よかったら見てみてください。どういう人たちの活動なのかは、僕もよくわかっていないのですが。

 

 

個人的には、自分たちの投じた票でこういうことが決まってしまっているのなら、悔しくても重課と決まればそれに従うものかとは思いますが、重課の建前がエコの形を借りているのはいただけないな、と感じます。

正直に「新しいものにバンバン買い換えてもらわないと商売が成り立たないので税収が減っちゃいますから、見せしめに古い車悪者扱いしていいっすか?とにかくいろんな手段で新車が売れるようにしたいんですよ」、って、表現してしまえばいいのに!

 

立場によって「何が正しいと考えるか」は当然違いますので、正しさもいろいろあるはずです。ただ、そのどの正しさをもって「世の中的に広く正しいと定義づけるか」というその正しさの定義と背景が曖昧なまま、その正しさを「正義であると誰も疑わない合意がとれているもの」とみなして振りかざされることに関しては、車の話だけにとどまらずいろいろな分野で見られることだと思いますので、もっと議論が活発になっていいと思っています。

 

クルマは道具だから新しいほうがいいよ、という正しさも、古いクルマを文化として大事にしようという正しさも、どちらも正しいわけで。

どちらの正しさも、リスペクトしあえばいいんです。どうせどちらかの正しさに統一することなんてできないわけだし。

ただ、古いクルマを文化として見る層は、全体から見たらかなりのマイナリティですから、その二つの正しさが真っ向からぶつかれば、その勝敗の結果は知れてますね。

 

 

経済的なところで、という話だと、重課が13年から、というのがそれはそれで絶妙だとは思います。

僕らみたいに好きなクルマに乗ろう、という層は全体から見たらごく一部なので、メンテナンス等の維持費も含めた車の”乗り賃”は一般の一に比べると高めに計算するものです。実際は冷静にクルマを家電と同じような道具として計算すると、お金がない人ほど、新古軽自動車のベーシックグレードで減税もたくさんあるモデルを残価設定のフルローンでメンテパック付きで買って一切メンテにお金は使わず、7年落ちくらいになったらそこそこの価格で売り抜いてまた新しいのを買う、っていう回しかたが、一番お金がかからないはずなんです。

それじゃ味気ないし、その支出は無駄にしか感じられない、だから好きなクルマに乗らなきゃ、って思う人は、多少税金多めで苦しんでも許してくれるよね的なうまいとこ突いた税制だとは思うんですよね。だからこそそこも含めてムカつくんですけど。

実際、13年落ち以上のクルマの残存率なんてたかが知れてるから、この増税で増える税収の総額もそれほど手間に対して見合った金額ではないと思うんです。それでもこれが取り沙汰されるのは、それだけのインパクトがあるわけで。

 

そこもまた、旧車乗りが声を上げるのは大事だと思いつつ、話題にのぼればそれもまたお上の思うつぼなのかとも思ったりして悶々としてしまいます。

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