今回の広場トレーニングは、ムラサキ号が修理中なので、かわりにmyカーのクラシックラインで走ってきました。

 

正直な話、「僕は主催者だし行かなきゃいけないから、どうせ行くなら走りたいけど、カブリオのノーマルじゃあ、しょせん走ってもなぁ~・・・・・・」

っていうくらい、あんまり乗り気じゃなくてテンションが上がらなかったんです。

 

どのくらい乗り気じゃなかったか、っていうと、朝みんなで挨拶したときに、澤さんに「田中さん今日テンション低くないっすか?w」って指摘されて気がついたくらい(笑)。

 

でもいざ走り始めてみると、なんかちょっと、これまでの僕のイメージと違うんです。

ゴルフ1のシャーシは、剛性がないし、サスのストロークもないから、僕は走っててもあんまり面白くない、って、この15年以上思ってました。

なのに後期カブリオのボディは、こんな姿勢になっても、剛性は十分。終始弱アンダーで扱いやすく、スピンすることもなければ、ドアンダーで飛び出すこともない。これはどういうこと?!すっごい面白いんだけど!

澤さんにはそれを気づかれたのか、「ノーマルのストロークと荷重移動の多さは、コントロールが難しいですよね。ATだと加速にタイムラグもあるし。コーナーの入り口から出口まで、できるだけ一定のスキール音になるように走ってみてください。」と言われて、それを意識しながら速く走ろうとすると、また面白くて、飽きない!

スキール音を使って楽器を演奏しているような気分にもなり、もうこれで一日遊んでても楽しいかも、とさえ思いました。

 

思えばこれまで、ゴルフ1ボディだと面白くない、って感じていたのは、サーキット仕様とかある程度いじったものでしか走っていなかったからかも。ノーマルでスポーツドライビングして、こんなにノーマルのサスの作りのよさを体感できるとは。

それとひょっとしたら、ホントのゴルフ1よりも、後期のカブリオはだいぶ補強も入ってるし、ボディの剛性が格段に進化しているのかもしれない。真偽のほどはわからないけど、とにかく後期カブリオは、ゴルフ2と同等にちゃんと走って、ちゃんと面白い!

 

 

そして午後には、澤先生からさらにお題が。

「今度はこの走りとおんなじことを、右手だけ、左手だけの片手だけを使ったステアリング操作で再現してください。」

これがまた、意外と難しくって、面白い!

ちょっとした左右の手の動きのクセの違いって、これまで意識することがなかったので、これはムラサキやえっちんがー号を走らせるときにも、応用できそうです。

思いがけずものすごい濃い収穫!澤さんありがとう!

いつもながら、広場トレーニング奥が深いです。個人レッスンのようでいて、周りのみんなとも影響しあうから、個人レッスンよりも想定外の気づきを得られることもある。

 

 

 

 

これまで、広場トレーニングの募集をしていても、”フルノーマルでも、初心者さんでも、できる限りみんなに広くこの練習をしてほしい。そうすれば、クルマを壊さない運転も身につくし、事故にも遭いにくくなるし、日常の運転からでもとても上手になる。”と考えているのに、いざ僕がノーマルで走るとなると、これまで散々レースで走ってきてるから、いまさらノーマルで走ってもそんなに面白くないだろうな、ってタカをくくっていたんですね。

 

そう、これも先入観。

 

やってみると、僕でもこんなに勉強になるとは!目からうろことはこのことです。

 

自分のクルマが、余計好きになりました。

 

これまで、”カブリオなら飛ばす気にならないし、ゆっくり走っても楽しいし、AT車はすぐ飽きちゃう僕でも他にGTIがあれば持っていられる”、というくらいにしか考えていなかったのが、”カブリオでもちゃんと走らせれば、ちゃんと楽しい。どんな速度域でもクルマなりに楽しいというゴルフ2らしさは、カブリオでもしっかりあるんだ!”とわかりました。

カブリオ乗りのお客さんも、誘ってみようっと。カブリオの中古車を見に来るお客さんにも、このカブリオの足とボディの楽しさを、ちゃんと伝えようっと。

 

 

 

 

富士スピードウェイからの帰り道、心なしか僕のクラシックラインがいつもより楽しそうに走ってくれているような気がしました。

また、どこかに一緒に走りに行こうかね!俺もたのしかったよ、ありがとう。

 

HOTLINE

ピット直通電話
出られないときもあります

モバイル
ナカニシ、ヒシカワ
コバヤシ、コイソ