僕のまわりの自転車乗りたちは、こだわった個性的なマシンに乗ってる人が多いくせに、そういう人に限って、MERIDAやGIANTのような正統派大手の、価格と性能のバランスが良くてライダーを裏切らないマシンもしれっと持っていたりします。

一見、スポーツ自転車入門のようなブランドイメージでいて、実は一周回って玄人もうならせる内容の自転車、っていうのがまた渋いですよね。

 

そんなメリダのオールラウンダー系のプロチームモデル、SCULTURA TEAMの試乗車がたまたまライズライドにありまして、乗らせてもらっちゃいました!

83万円もする自転車、怖いからいいよ、って思ったんですけど、せっかくだから乗ってみなよ、ってゆーいちさんが言うので(^^;;

 

 

第一印象は、「こんなすごいの試乗させられたら、買ってしまうやんかー!」w

こんな軽い(車重6.5kg!)のに安定性いいし想像以上に速度も伸びる!登れる下れる言うことなし。これは困った。

でもその先に、第一印象だけでは把握できない、もっと深いところに何かがありそうな感じがする。

 

前にほんのちょっとだけ、MERIDAのREACTOにまたがらせてもらった時は、エアロロードなのにこんなにオールラウンドに使えて死角のない素直なマシンってすごいな、と思ったのですが、それとは真逆の印象。スクルトゥーラは一見クセがなさそうなオールラウンダーに見せかけておいて、かなり尖った印象の自転車なんじゃないかな、と思いました。

 

もちろん、普通に乗っているだけでも性能の良さは享受できるのですが、乗りこなせればもっともっと速く走ってくれそうなのが、伝わってきます。そしてそれに対して全然応えてあげられない僕の身体能力が、とても残念。

何か、こういう表現が妥当なのかどうかわかりませんが、リアクトに乗っていると”犬系の子と一緒に遊んでる”感覚で、スクルトゥーラに乗っていると”猫系の子に遊ばれてる”ような感覚と言いましょうか。

 

スクルトゥーラは同じ6キロ台のマシンの中でも、重心が下にあるような感覚で、軽さの割りに安定するし(でもさすがに、やはり横風にはあおられ気味ですが)、取り回しもダンシングで振った感じも驚異的に軽いです。自分の上半身のパワーが上がったんじゃないかと錯覚するほど。柳堀番長いわく、リヤブレーキがBB後ろにマウントされているので、実際重心はその分下げられるし、シートステーの補強もいらなくなるので集合部あたりをしなやかに仕上げられる。なるほど!

僕みたいなのが普通に走ってるだけでも、上りの性能はすごくて、いつもはインナーに落とすか迷いながら上るような坂も、なんなくアウターのまま、ダンシングでもシッティングでもすいすい上れます。富士ヒルクライムで、このマシン借りて僕のENVEのホイール履かせて出たりできたら、いきなりタイム縮められそうだなー、とか思ってしまいます。

 

それ以外は、普通に走っているだけならオールラウンドにとっても速いのですが、ロードレースやクリテリウムみたいにペースが変わったり加減速を繰り返すようなところだと、マシンから”ここではもっと上手に回せば推進力に変わってあげるわよ”とか、”ここでもっと斜めに踏み抜ければぐっと加速してあげるわよ”とか、”ここできちんと抑えこめれば、もっと安定して曲がってあげられるわよ”的なインフォメーションが伝わってくる気がして、乗っていて僕が勝手に凹みます(--;;

 

スーパーマシンって、ただ乗ってるだけでももちろん楽しいし速いのですが、その性能を理解できるところまで味わおうとすると、僕みたいなレベルの人にはまだ早い、って感じがしてしまいます。過ぎたるは猶及ばざるが如しというか。いやそうじゃない。ニンゲン側が至らないんだから単に豚に真珠なだけか。

まぁこれはこれで、自分の足りないところを理解する勉強にはなるんですけど。

 

 

試乗させていただき、ありがとうございました!

僕なら、SCULTURAで練習とヒルクライム用、REACTOでレース本番用、って2台乗り分けできたら、楽しめてスキルアップもできて結果も出そうなので最高だな、って思いました。もう自転車増やせませんけど(笑)

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