GTI乗り鈴木さんの会社、ファンダメンタルにお邪魔しています。

nicogi(鈴木哲+齊藤純示によるアコースティックデュオ)のレコーディングを見学中。スピニング忘年会でも、nicogiのライブをやっていただきましたので、覚えているかたも多いかな?

 

まさに大人の社会科見学。通常の、スタジオでやるレコーディングとは全く違うアプローチに驚きでした!

ファンダメンタルの社内(普通の一軒家)でやってるのに、ものすごい細部までこだわって高音質なのがめちゃくちゃ不思議な光景。

当然リビングなので、スタジオと違って反響のコントロールが難しい。あ、ここに荷物があるからバランス悪いのか、なんて言いながら目張りしたり家具の場所を変えたり、ちょっと湿度が上がっちゃったから音が重たくなったな、なんて言って湿度を測って除湿器を稼働させて休憩したり。これ、普通にスタジオ借りてレコーディングしたほうがきっと、コストも時間もかからない。

 

でもあえて鈴木さんは、ここで録る。

 

それが、演奏からCDのリスニング環境に至るまで一気通貫でプロデュースできる鈴木さんならではのコンセプト。やっぱすごい。

鈴木さんは、プレイヤーと視聴者の垣根を取り払うようなオーディオを設計して、”目の前で演奏されているかのように一般の人が部屋でCDを聴ける”モノを生み出している。そしてその延長にあるバンドと、CDの製作も、最近はじめています。

このコンセプト下においては、ライブもCDも、おんなじ感覚で楽しめる。CDだといいけどライブじゃ幻滅しちゃうようなことも、ライブは楽しいけどCDじゃ物足りない、なんてことも、なくなります。(たいていどのアーティストも、そのどちらかになってることが多いですよね)

 

そしてこちらはモニター風景。ファンダメンタル社屋(くどいようですが普通の一軒家です)二階の試聴室で、試聴機材でモニターしてます!

ユーザーのリスニング環境と全く同じ状態でどう聴こえるかをモニターしながらレコーディングするから、生の演奏に最も近いCDができあがるという訳です。防音吸音が整ったスタジオではやらないところがまさに逆転の発想だし、アコースティックだからできることですね。

ここでもエンジニアの中村辰也さんと、下で演奏する二人とで、気の遠くなるような細かいやりとりをしながら調整していきます。

 

打ち込みの音源を使って色付けしていく作業とは違って、ひたすら細かい調整を繰り返しながらOKが出るまで生演奏。華々しいプロの仕事の陰では、こうした泥臭い積み重ねがあるんですね。

 

脱帽!

 

はやくうちの店でも、ファンダメンタルの機材フルセットで、いろんなお客さんのCDを存分に聴けるスペースを作りたいです。

ニローネに移転してきてそろそろ3年。だいぶ落ち着いてきたので、2年後には、そんなこともやれるような余裕ができていたらいいな、と思います。

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