ちょいと仕事の用事にかこつけて、あちこち回り道しながら、陸運局へ。書類だけの仕事で現車を持ち込まなくていい用事だったので。

車屋が自転車で陸運局に来る図って、ちょっと斬新?(笑)

手に入れてから一番出動機会が少ない、GRAPHITE DESIGNのMETEOR(GDR New メテオ)ですが、やっと数百キロ走りました。

今持っているマシンのうち、この自転車にだけは、電動変速機のDi2という今流行りの最新機構(^^;;を搭載しています。

でもなんかこの、Di2にはなかなかなじめなくて。

 

とはいっても、だいぶDi2の操作には慣れてきたので、どうやらなじめないのではなくて、電動変速の機構自体が苦手なんじゃないか、と思うようになりました。

 

自転車の変速機は、レバーでワイヤーを引っ張って変速機を動かしています。なので、レバーを動かすことで、ワイヤーを伝わって変速機の動きやばねの重さ、チェーンが掛かって動く振動が、指先に感じられます。

なのですが、電動変速は、レバーがスイッチになっていて、そのスイッチが押されることで変速機がモーターで動きます。レース用の機材としては、シフトミスが少なく、変速に要する時間も短く、握力もあまり使わなくて済むので、電動化してしまったほうが速く走れるようになるそうです。

 

でもこれが僕にとっては気持ち悪いみたいで、というか気持ちよさが足りないといいましょうか。

 

ちょうど、ゴルフ5のGTI以降、MTで走るよりもDSGで走ったほうがサーキットのラップタイムが速くなりましたが、そんなことと印象がかぶるのかなぁと。

パドルシフトすれば思い通りにシフトチェンジできるし、変速はもちろん機械がやってくれるから人間がやるよりも速いんだけど、僕にとっては、MTのシフトレバーを動かすと、掌にミッションオイルやギヤが動く感触が伝わってくるのが、いいんです。

今年になって、全く同じ仕様のゴルフ5のGTIの、MTとDSG両方でサーキットを走ってみて、そんなことを強く思いました。スイッチでポンと変速してくれるクルマよりも、自分の手とギヤからタイヤまですべてつながっているクルマのほうが、人車一体感があって気持ちがいい。そこにはラップタイムにしてコンマ数秒の差はあるけど、それでもDSGよりMTで走るほうがいい。

 

速さは正義ではあるけれども、その正義とは違う軸の正しさも、またあると思うんです。

プロのレーサー同士が戦うなら、機材の差でコンマ数秒違ってしまえば大変な戦力差ですが、素人が走るなら、違うところでそのコンマ数秒を削るくらいの工夫の余地や、そもそものスキルの伸びしろは、いくらでもあるはずです。

 

自転車にしろクルマにしろ、趣味としてレースに取り組むなら、少なくないお金と時間を投入するわけですから、単に速さという結果を求めるよりも、もっと幅広い充実感を追求したいですよね。

 

 

 

・・・・・・って、クルマに例えるとわかっちゃいるんですが、自転車になると初心者なので、何とか速さを費用対効果のいいお金の使い方で買えないかなぁとか、すぐ思っちゃうんですよね。

 

Di2外そうかなー。

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