またネットで拾ったニュースの話題ですが・・・。

 

これはちょっとひどい。記者さんの良識を疑っちゃいます。
こうして「山では自転車は悪者」という図式が作り上げられるんですよね。MTBを締め出す前提でイメージ操作をするための記事としか読めません。本当に自然を大切にしたいなら、もっとしっかり議論をするための下地になるような記事を書いてよ!

ちなみに僕が参加させてもらっている”まちさが里山サイクリングの会”では、地元の人に、「自転車はタイヤを滑らせなければ、山道の路面に与えるダメージは歩行者よりも少ない。定期的に自転車が通行することは、歩きやすい道の維持にもつながる」ことを理解してもらえたりもしています。記事にあるような、自転車は人の足よりも道をいためる、というのは誤った常識で現在ではそれを否定する研究結果が出ていますし。自転車は悪者、ではなく、自転車乗りだからできることもたくさんあるので、共存できたほうがメリットがあるはずです。そのうえで、歩行者にも自転車乗りにもランナーにも、共通するマナーを順守してもらうべきだと思います。(海外なんかの成功事例だと、最終的に山の状態に合わせて歩行者用ルート、自転車用ルート、譲り合いゾーン、みたいにゾーニングされているところが多いようです)

そしてもう一つ記事中にある、「自転車の乗り入れが法律違反ではない」といいながらも「マナー順守として入るな」という論旨は意味不明です。記事として書くなら、ルールやマナーをしっかり作り出すための背景とか論点をしっかり記事にしましょうよ。
これだと、「歩行者のために俺が管理して整備してるんだから自転車入って来るんじゃねーよ」っていう管理者さんのエゴを記事にしているかのようにも読めてしまいます。本気で自然と社会に向き合って山の管理をしている方に対してそんな記事の書き方をしては、失礼だと思います。

花を踏んで傷めるというのは、歩行者でもランナーでも自転車でも、誰でもありえることです。踏まないように通行するのがマナーであり、「自転車乗り=花を愛でずに花を踏みつける人間」という図式を強調して印象操作するのも安易すぎるでしょう。

記事を書くならもう少し、東京都マウンテンバイク利用推進連絡協議会の事例とか、西伊豆山伏トレイルのような地域振興とからめた成功事例、僕も一昨日参加させていただいた王滝村のレースとか、そんなのもどこかで目を通していれば、こんな残念な記事にはならなかったかもしれませんが。うーん。

まちさがの次のステップとして、僕らの活動を地元の新聞記事に取り上げてもらったりしながら、この記事のような偏った報じられ方に対しての誤解を解くような記事に、どこかで取り上げてもらえるようにたぐっていくなんていうのも、いいのかも。

 

 

 

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