先日納車の羽坂様です！

知る人ぞ知るレア車！88GTスペシャルを内外装ともにバチッと仕上げて納車させていただきました。
ありがとうございます！

デザイナーである羽坂さん、納車式も妥協を許しません。
拘りの構図で記念撮影となりました。

以下、羽坂さんに書いて頂きました。

普段はデザインやブランドなどの仕事に関わっている自分、仕事柄常に新しいものや技術に触れることが多いのですが、同時にルーツや本質に非常に関心があります。


世の中のスタンダードの本質って、長く愛され、使われ続けた先にある「何か」なのではないかなと思っています。世界中の人達に長い間愛され続けたモノには、市場の激しい競争を生き残ったホンモノの風格が備わっていると思います。主張しすぎず、さまざまなシーンに溶け込んでいて、長い間多くの人に愛され、その歴史がさまざまな物語としてあちこちで名を馳せ、にじみ出ている。ゴルフ2は長い間たくさん乗られてきて、もうピカピカキラキラはしていなくて、ちっちゃくてかわいいんですけど、同時に長生きした仙人のようにも見えます笑

時間を経て培われた、変わらないことの良さというものを楽しみたい、そしてその正体に少しでも近づきたい、というのがデザインを生業とする私の中でのひとつの大きなテーマで、さてちゃんとクルマ買おう〜と思った時に、新車には一切興味がなく、究極のノーマル、昔のゴルフ一択でした笑



長い時間待つことも、それを手にするための煩わしさも全く苦じゃないという不思議な感覚で、ほかに悩む、迷う余地がないなーという感じで、スピニングさんのWebサイトを毎日パソコンの画面、スマホの画面に穴が空くほど見続けた結果、吸い寄せられるようにおじゃましました。田邉さんにいろいろ教えていただきながら、2回？3回？足を運び、80年式の白いMTのカブリオレと、長い間悶絶するほど悩みました。ルーツに興味がありましたから。（試乗させていただき、決めることができましたが、正直今でも後ろ髪を惹かれています…）


そして、何より正解〜と感じられたのが、いろんな方々のいろんな乗り方が垣間見られることです。ホントにちょっとした細工だったり、知恵や工夫、個性が感じられて、見ているだけでも、お話をうかがうだけでも楽しめちゃうんですね。どのクルマも愛されてるなぁという感じが伝わってきて、それを創り続けているスピニングのみなさんのイキイキした姿があって、楽しく乗り継いでいる人達がいて。昔からずっとこうだったんでしょうか。ここには絶対何か、クルマという単なるモノ以上の素敵な何かがあるなぁと感じられたのが本当に大きいです。


自分もそうありたいと、憧れを持ちながらデザインをしてきました。必要以上に主張しない。でもきちんとルーツが光っているもの。これからも長く愛されるモノづくりをしていきたいです。このクルマからはもうはやくもそういうエネルギーをもらっていて、意味もなく夜中に駐車場に降りて行ってわざわざクルマに乗って考え事したりしています笑。自分自身のお守りのような存在であり続けてほしいと思っていて、じっくり長くいろんなことを勉強しながら対話しながら走り込んでいきたいなーと思っています。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

ここまで書いて頂きました。

ステキな納車ブログをありがとうございます！

頑張ってサポートしていきますので、今後とも末永くよろしくお願いいたします。

班長　田邊