GTI / GTI 16V ジーティーアイ / ジーティーアイ16ブイ

「ゴルフ」という車種の中で、
代表的なグレードを挙げて、と言われたら
真っ先に「GTI」を挙げる方が多いのではないでしょうか。

ゴルフⅠ時代に「ポルシェ911を追い越す事のできる小さなクルマ」
として名を馳せたゴルフGTIですが、
ゴルフⅠ時代には日本に正式に輸入されることはありませんでした。
そのため、ゴルフⅡにおいても設定された、
走りに特化した「GTI」というグレードは。
世界的にも注目を浴びた中で華々しく日本上陸を果たします。

●1985年4月
ゴルフⅡ GTI日本仕様(85モデルGTI)

SOHC8バルブのエンジン型式は105馬力のHT、
(通常ガソリンモデルは90馬力)
2ドア、5MT、LHDのみ、
エアコン、パワーステアリング、パワーウインドウ、
電動ドアミラー(リアウインド熱線連動の熱線入り)が標準で装備、
GTIのみの装備及びアップグレードとしては、
リアスタビライザー装備、ダンパーが減衰力の高いタイプに、
テールエンドが2本出しのスポーツマフラーに。
14インチのピレリブランドのアルミホイールと、
60%扁平の185/60-14のタイヤ。
(60平は1985年当時としてはかなりスポーティな装備です)

外観上は、赤枠のグリルと赤ラインの入れられたバンパー、
ボディ一周囲む赤ストライプ付きドアモール。
4つのホイールを囲うフェンダーにはアーチモールと呼ばれる
樹脂製のカバーが標準で装備されます。

室内ではスポーツステアリングと専用シフトノブ。
高さ調整式運転席シート、分割可倒式リアシート。
メーター中央の液晶表示部には、ドライバー用情報装備の奔りとして、
多機能表示のマルチファンクションインジケーターも装備されます。
(時刻、延べ走行時間、外気温、油温などが表示)

ボディカラー

・ブラック       (041)(内装ブラック/レッド)
・アルパインホワイト  (90E)(内装ブラック/シルバー)
・ダイヤモンドシルバーM(97A)(内装ブラック/シルバー)
・マーズレッド     (A3A)(内装ブラック/レッド)

●1985年11月
年次改変(86モデルGTI)
85モデルからの変更点
エンジン型式RDに。8バルブ105馬力と言う点は不変。
(トルク数値向上と出力特性変更)

ボディカラー

・ブラック      (041)(内装ブラック/シルバー)
・アルパインホワイト (90E)(内装ブラック/シルバー)

・アトラスグレーM  (P7V)(内装ブラック/シルバー)
・マーズレッド    (A3A)(内装ブラック/レッド)

●1986年9月
年次改変(87モデルGTI)
GTIは4ドアのみに改変。2ドアの導入をストップ。
エンジン、装備面は変更なし。

ボディカラー

・ブラック     (041)(内装ブラック/シルバー)
・アルパインホワイト(90E)(内装ブラック/シルバー)
・アトラスグレーM (P7V)(内装ブラック/シルバー)
(この年は3色設定)

●1987年2月
追加モデル「GTI 16V」導入
16Vは2ドアのみで展開。
(あくまでも通称ですが「三角窓ありの16V」で、
 販売期間が短いため特にレア度が高いとされます)
エンジン型式:PL 125馬力のDOHC16バルブヘッドを装備。
通常のGTIとの外観上の違いは、上下方向に高さを増し、
ブレーキ冷却用のダクトを装備した通称「GTIリップ」と
ルーフエンドに斜めに配された「16Vルーフアンテナ」です。

ボディカラー

・ブラック     (041)   (内装ブラック/シルバー)
・アルパインホワイト(90E)   (内装ブラック/シルバー)
・アトラスグレーM (P7V)   (内装ブラック/シルバー)

●1987年10月
年次改変で88モデルに。
2ドア4ドア両方が16Vとして導入。

外観に関しては一般モデルと同様の変更を受けます。
(前ドアの三角窓の廃止、Fグリル意匠変更、Rエンブレム位置の変更等)
Fグリルに関しては意匠変更と同時に内側に小径のランプを備えた
通称「4灯グリル」の赤枠の付いたものに。
機関や装備といった面は特に目立った変更を受けていません。

ボディカラー

・ブラック      (041)  (内装グレー/ブルー)
・アルパインホワイト (90E)  (内装グレー/ブルー)
・ヘリオスブルーM  (A5Y)  (内装グレー/ブルー)
・トルネードレッド  (Y3D)  (内装グレー/レッド)

●1988年11月
年次変更で89モデルに。

オフィシャルにはGTIに関しては特筆すべき変更点は無し。

(ただし、公然のヒミツみたいな情報ですが、
 89年モデルにおいてはこの89モデル中盤に小さく無い変更を受けています。
 なお、この件は(要現車確認)です。
 1・ステアリングの衝撃吸収構造の変更により、
   ステアリング軸の太さが変更を受けています。
   (社外ステアリングへの変更時に必要となるステアリングボスも
    以前と以降では異なるものが必要です)

2・GTIでは、Fブレーキキャリパー及びローターが変更され
   大径化されています。
   (大径化前のGTIは16Vでも13インチホイールを履けますが
    ブレーキ変更以降のGTIでは14インチ以上のホイールでないと
     装着ができません。
3・GTIのドアモールに沿う赤のストライプが、
   立体の独立した赤色の樹脂モール(貼り付け)から、
   赤のストライプが印刷されたステッカーがドアモールとドアの間に貼られる、
   という仕様への変更を受けます。
   (モール上側に沿って赤のストライプステッカーが見える、という仕様です)

ボディカラー

・ブラック      (041)   (内装グレー/ブルー)
・アルパインホワイト (90E)   (内装グレー/ブルー)
・ヘリオスブルーM  (A5Y)   (内装グレー/ブルー)
・アトラスグレーM  (P7V)   (内装グレー/レッド)
・トルネードレッド  (Y3D)   (内装グレー/レッド)

●1989年10月
年次変更で90モデルに。
外観上でも装備面でも比較的大きな変更があります。
F,Rのバンパーがエプロン部まで覆う物(通称ビッグバンパー)に。
(バンパー本体はGLiと共通のものですが、
 GTIでは標準でバンパー内にフォグランプが装備され、
 下端に付くスポイラーは上下方向に厚みのある大型のものに変更されます)

装備面での大きなところは、集中ドアロックの装備です。
日本車では80年台中盤にすでに標準装備をされる例が多くなっていた装備ですが、
ゴルフⅡにおいてはこの時点でGTIとGLiにやっと標準で装備されます。

ボディカラー
GTI 16Vでは増減しつつ、前年は5色の展開でしたが、
90年モデルからは、アルパインホワイトとトルネードレッドの
2色が廃止され、3色での展開となります。

・ブラック      (041)  (内装グレー/ブルー)
・ロイヤルブルーM  (A5U)  (内装グレー/ブルー)
・アトラスグレーM  (P7V)  (内装グレー/レッド)
(ブラック以外の2色は、GLi,CLiと共通のカラーです)

●1990年10月
年次変更で91モデルに(GTIカタログモデルとしては最後の変更)

GTIは内装と装備面に変更があり、
ドアトリム及びシートクロス柄の変更(呼称ヘリカル)と前席座面形状の小変更、
オーディオの、6スピーカー化(この点は91モデル全グレード共通)
CDチェンジャーコントロール可能モデルへの変更(チェンジャーは別売)
といったところです。

ボディカラー

・ブラック      (041)  (内装グレーブラック/ブルーグリーン)

・ロイヤルブルーM  (A5U)  (内装グレーブラック/ブルーグリーン)
・パールグレーM   (A7U)  (内装グレーブラック/レッド)
(ブラック以外の2色はGLi,CLiと共通のカラーです)

店主ノブ田中の一言コメント

執筆中でございます・・・!

HOTLINE

ピット直通電話
出られないときもあります

モバイル
ナカニシ、ヒシカワ
コバヤシ、コイソ