ノブ田中のブログ
スピニングガレージのノブ田中ブログ。
こっそりと今年二回目の開催の、筑波ドラサポ。
澤圭太先生に、マンツーマンでみっちりデータ解析&実践指導と、モデルラップづくりをしてくれる、めっちゃ濃いレッスンです。
これまで、他の人の車ばっかだったのですが、やっと僕のムラサキでやってもらえる機会を作れました。もう僕はスキル的には停滞していてもうそんなに伸び代がない、なんて、しばしばボヤいてますが、心の中ではずっとくすぶってます。
僕は、筑波をメインにこれまでずっと走ってきたのに、実は筑波が一番苦手意識があるんです。
そしてもう、筑波は慣れ切ってしまっているせいか、漠然と走るだけになってしまっていて、これでいいのか?みたいな疑問があったりもしました。
それを、澤さんに丸ごと解析してもらおう、と。
結果、ここ数年すっきりしないままタイムも伸ばせず走っていたことにたいして、すごくすっきりとした糸口を見つけることができました。
しみついた無意識のクセが、他のコースと比べて「考えない」ことにつながっていたり、それでいて結局毎回そこそこタイムが出てしまうので仮説と検証のサイクルにならなかったりetc.
今回は、澤さんが最初同乗で出してくれたベストラップと、僕が一人で出したベストラップがたまたま全く同じタイムだったので、その同タイムでのモデルラップ同士でのロガー比較は、自信にもつながりましたし、僕に不足していること、やるべきことも明確になりました。
ムラサキの仕様的にも、これまで今の仕様のままで6秒台に入れたいということになぜかこだわってしまっていましたが、6秒台に入れるのは余程の好条件が重ならないと、澤さんでも難しいだろうということも教えてもらえたので、もうここらで、ムラサキをこの仕様で走らせ続けることにはこだわらなくてもいいかな、ということも、理解することができました。これまでは、そうかなとは薄々気が付いていても、感情面で納得できなかったんです。俺がもう少しがんばれれば、ムラサキももう少し速く走れるんじゃないか、って。
来年には、人車ともにもうすこし進歩できていると思います。
実はこれまで、いろんなプロドライバーのかたに同乗してもらったり、自分のクルマに乗ってアタックしてもらったりしたことはあっても、僕より速いタイムが出たことはなかったんです。(生意気な表現に見えたらなんなのでこんな話よそではしませんが)
それが若かりしころは、「俺は速いに違いない」みたいな根拠ない自信に根拠をねつ造する手段のように解釈していたこともありますし、30代になってからは、「いくらプロといっても僕は走り慣れてる車で先生は初見、しかも同乗なら僕の体重分ウェイトハンデがあるし、そもそもどこまで本気でアタックしてくれてるかはわからない」、と考えながらも、その上で僕のタイムのほうが毎回速いので、僕はゴルフ2に関しては、素人としてはそれなりにタイムが出せるほうと考えていいだろう、という風に思ってました。(上手いかどうかはまた別の話だし、そもそもプロのレーシングドライバーの技術と理論は素人とは次元が違います)
まぁこの辺の僕の根拠のない誤解も、そもそも僕みたいな素人と、プロとの差がどの辺にあるのか、みたいなことを、明確にイメージさせてくれる人がこれまで周りにいなかったからなんですけど。無知というのは恐ろしいです。
でもその無知を、すんなりと理解へと導いてくれる指導力を持っているのが澤さんで、この何年か澤さんとお会いしたりお話ししたりしていて、一度この僕の誤解を解明してほしい、って思っていたのですが、今回でそれがよくわかった気がします。何年か越しの夢が叶いました。
「アジア1の技術」とも評される澤さんと僕の差が、筑波のタイムでいくと0.3~0.7秒ほどしかない、とロガーデータを解析しながら澤さんが解説してくれたのは、正直すごく嬉しくて自信になりました。自分なりにこれまでゴルフ2と向き合ってきたことはそんなに間違ってなかったんだな、と。
それと同時に、ちょっと速いと勘違いしている素人がムキになってがんばったタイムからコンマ数秒差のところまでの、ほんの小さい差のために、プロのレーシングドライバーはじめレースに携わるたくさんのプロたちが血のにじむような努力をしているんだ、ということもわかり、半端な気持ちじゃこれ以上の差は縮められない、ということも感じました。
僕はここから先、どのくらいのペースでその小さい差を詰めていくことができるかはわかりませんが、改めてそこに取り組むことに大きな意味があるな、と思いました。
なかなか結果に表れなくてもいいじゃない。スポーツドライビングをライフワークのようにできて、一生うまくなりたい、と思い続けて走ることができたら、それこそ最高ですよね。
(以下、後々振り返るためのメモです)
1コーナー
・進入インから入りすぎ。
・脱出で舵角少ない。もっと横にグリップ使う。縦グリップはそこまで使わなくていいので、切り戻しのタイミングを早く。
・中途半端な舵角でステアリングが止まっている時間がある。
2ヘア
・ボトム速度をもう少し速く。ラインは今のままでいいのでブレーキを早めに終わらせて、ハンドルの抵抗で減速しつつ、減速しすぎる分だけアクセルを踏むイメージで。
・他コーナーも含めV字コーナーにする意識が強すぎる。インに入りはじめが若干早い。
最終コーナー
・裏ストレートで、1人乗りと2人乗りで0.14秒差が出てる(68kgの重量差)
・ブレーキの踏み始めを、もう13~15メートル奥にしたい。
・減速が早くてインに寄り過ぎ。でもその分出口加速はいい。モデルラップ比で進入0.07秒ロス、脱出0.04秒ゲイン。
・減速から横Gに振り分けるときの立ち上げ方が速い。もう少し全体的にRを大きくするイメージで。
・半車身外で曲がるイメージで。
宮本モータース車検のコバック六日町店のお客様大感謝祭におじゃまして、HEMP024projectのブースのお手伝いをしてきました!
ブースではガンメタGLi乗り、スギノオト西山さんと、唐木さんも一緒。白GLi乗りコンサルタント酒井さんちも一緒ですー。
麻の力で日本を変えようという、HEMP024project。今回の感謝祭では、麻ひもで作るアクセサリー体験と、日本初、麻の薬効成分から作られるモイスチャージェルの体験のブースを出しました。
酒井さんたちとの仕事、日本CBD販売はこれから本腰を入れてがんばります。しばらくスピニングの仕事と2足のわらじ的な動きになりそうです。
といっても、日本CBDで一緒に仕事する人は、ゴルフⅡを通して繋がる縁の人たちがとても多くて、僕としては麻の将来性、可能性そのものと同じくらい、ゴルフ2つながりの人と多方向で一緒に仕事をする楽しさを感じています。
CBDの仕事が軌道に乗る頃には、その傍らで、ヘンプオイルで走るゴルフ2を作って、そのクルマで全国営業に回ったりできたら面白いなぁ。
当店仕上げ担当、藤原敬典選手の試合が、11/22に決まりました!
僕も応援に行きますので、一緒に応援に行ってくれる人は行きましょう~。
久々の試合だから、きっといろいろと思うところはあるんでしょうけど、記者会見ではやはり、安定の消極的コメント。
なかなかこういうタイプ、打撃系の格闘家にはいないですよね(笑)。
もう30代もそろそろ中盤にさしかかるので、ベテランとか言われるようにもなってきました。今さらキャラは変えられないと思うので、このまま独特な路線を突き進んでほしいものです。
かわいいものが好き。猫が大好き。仕事は細かい作業が一番得意。黄色いゴルフ2に乗っている。
そんな藤原ですが、パンチを繰り出すと、かすっただけでダウンさせちゃうこともあるほどの剛腕です。
そしてそんな藤原選手は、さっきまで、マイ工具箱なんてそんなものはいらない!って豪語してたくせに、スナップオン山田さんに「下取りで入ってくる80年代モノの工具箱、格安で出しますよ」なんてささやかれて即決で買ってました。
ソウルギャラクシーでもおなじみ、GTI乗りでSOULNOTE社長でギタリストでオーディオ設計のカリスマで・・・って、なかなか一言で説明するのが難しい鈴木さんですが、最近だいぶ大忙しらしいです。
ポスターよく見たら、いつの間にか、会社名まで変わってるし。
当初オーディオメーカーSOULNOTEではじまって、音楽活動も会社として手掛けるようになってFUNDAMENTALブランドも作って、オーディオと音楽の垣根を取っ払いたいと言っていたのですが、2つのブランド名を使い分けるのって、結局ジャンル分けやカテゴリ化の定義づけをしてしまうこととつながるので、垣根を取り払うことを意識するほどにその垣根の場所と高さが目立ってしまうジレンマというか、そんな辛さがあったのかもしれませんね。やればやるほど、この活動はSなのかFなのか、半々なのか80対20なのかとかで、悩みが増えていってしまうという。
(でもこういうことって、最初から一つのブランドで2つのジャンルを包み込むのって難しいので、双方のジャンルからアプローチをかけて、最終的には一つにまとめるのが、いいんでしょうね。ニンゲンの脳みそが言葉の呪縛から解放されるためのステップというか。・・・・・・・・・あ、そういえばうちの、ゴルフ2専門、っていう考え方もそうですよね。ゴルフ2が好きだからやってるだけで、ゴルフ2以外の車種に対して排他的な目で見ているわけではないし、ゴルフ2以外に好きなクルマがあれば全然扱いたいし乗りたいし。今のところゴルフ2ばかりやってますが、”専門店”ってことは殊更に自分からは発信したくない。ただこれを言って自然にそれが理解してもらえるのも、ゴルフ2専門店としてこれまでやってきた経緯があるからだ、という風には理解してます。)
すみません話が逸れちゃいました。。
そんなわけで、オーディオメーカーとしても、FUNDAMENTALへ統一していくのは自然な流れだったんでしょうけど、アルバム出したり社名変えたり、ブランドコンセプトを練りながらの同時進行って、きっとすっげー忙しかったんじゃないかと思います。
鈴木さんっていうと、僕らがクルマを通して見ている鈴木さんはいたって真面目でまっとうで、でもちょっと変わってるお洒落なおじさんなんですけど、オーディオ雑誌等で見えてくる鈴木さんのイメージって、破壊と創造の革命児とか孤高のカリスマとか、そんな印象なんですよね。
一般的に普通の感覚でいる人が、その業界の先鋭的な感覚に染まらないままでいると、その中ではものすごく変わった人、っていう扱いをされてしまうような感じでしょうか。
僕は最近よくライブに行くようになったので、CDを買って聴く機会が激減してしまいました。若いころは、作品として完成されたものを楽しむほうが好きだったので、レコードやCDを、比較的シンプルな構成のDJ機材できちんと大音量で聴く、というのが好きだったのですが。
ライブ聴いて、CDと別人か、っていうほどヘタクソだともう全然楽しめないし、逆に、ライブを聴いていいな、と思ったミュージシャンのCDを買って聴くとこれまた別人か、ってほど音に迫力がなくって冷めちゃったり。これまではそういうのが多かったので、音楽を”この辺が好き”っていうのはあっても、どのミュージシャンが好き、とかっていうのはほとんどなかったんです。あと、もちろん好きなミュージシャンのライブで演奏自体は良くても、音響と照明が好きになれないと、もう帰る!ってなっちゃいます。我ながらめんどくさいです。
これが最近、マジックナンバーに行くようになって、いい意味で裏切られてハマッてしまったんですよね。
まぁこうなるまでの過程で、ソウルギャラクシーのみんなが近くにいたり、鈴木さん大井さんみたいにエンジニア視点で僕に聴き方を教えてくれる人がいたりして、少しずつ学べていたから、というのも影響大なのですが。
で、この、鈴木さんがNICOGIで打ち出していることって、まさに僕のそういう呪縛を解放してくれるコンセプトなんですよね。
完全なライブ録りをして、それを損なうことなく盛ることもなくそのまま聴かせるようなCDにして、またそれを損なうことなく盛ることもなくそのまま聴かせるオーディオで聴く。一見誰でも思いつきそうな”普通”のことなのに、なぜか誰もやらないこと。
誰かがどこかで、過度に自己主張をするとそのバランスは崩れてしまう。
僕らゴルフ2乗りだと、誰もがみんな肌感覚として理解している、ゴルフ2の素直で使いやすいハンドリング。
でもそれを実現するのがいかに難しいかは、その後こうしたクルマが出てきてないことからもわかります。
それと同じようなことが、音楽とオーディオの世界でも起きているんですよね。これきっと、どんな世界でも起こってるんだろうなぁ。
90年代後半以降、デジタルな音楽技術が発達して、生音を置き去りにするほどの進化をしましたが、聞き手の人間側の能力はこの20~30年で進化をしているわけではない。その乖離がだんだん気持ち悪くなってきたのが、2010年代だとすると、FUNDAMENTALも時代の要請かもしれません。
(デジタルな音楽技術を電子デバイスに、生音を機械的な制御に置き換えると、車にそのまんま当てはまります)
そんなことにまで思いを馳せながらNICOGIを聴くと、スピニング的にはより楽しめるはずです。
地道にロングセラーになってほしい1枚!!