ノブ田中のブログ

スピニングガレージのノブ田中ブログ。
最終日は、これまでの3日間で集めた情報と資料の整理をして、必要があればピンポイントで会場にもう一度行って・・・って思ったんですが、結局資料の整理だけで午前中終わってしまったので、昼めし食って帰るべ、ということで、ちょうど台北に来ていた西村さん(元イシカワエンジニアリングの中の人です)と合流。
うまい麺をいろいろ食って、甘いもの食べて、
最後は台湾ビールの工場直売所に行って、一番うまいと言われるレアな”台湾18ビール”をくらって帰ってきましたー。
賞味期限が18日間しかないという、生々しいビールです。普通の台湾ビールよりさらさら入って後味も残り香も軽やかー。
今は某自動車関連のメーカーさんに勤めている西村さん、いろいろお話ししてみたりすると、僕の知らない部品調達ルートを知っていたり、試作やさんに廃番部品製作の話をつなげてくれそうだったり、MTBを持ってたり(笑)と、実はいろいろ面白いことができそうなポイントが多いことに気がついてびっくり。
日常の仕事とは離れた場所で落ち着いていろんなことを話すのも、いいですね。
西村さんには、「ゴルフ2におけるフラット4みたいになることを考えてますか?」って言われたけど、そこまで大それたことはイメージしてなかったな・・・。
ただ、ゴルフ2が今後もたくさん残っていくには、うちの店の実力では全然追いつかないし、かといって現状の日本国内での部品の流通も寂しい感じなので、もっと「部品はちゃんとあります。うちから出せます。」というのを、もっと全国のショップさんやディーラーさんにもアピールはしていきたいんですよね。
がんばらなきゃ。
午前中も、また会場内をふらふらしまして、一日半かけたので、もうだいぶ満足!
ということで、お昼で展示会のほうは切り上げまして、午後からは台湾人の官さんと合流。
官さんは、前に日本に赴任していたときに日本でゴルフ2に乗っていて、スピニングガレージにも来たことがあるお方です。今は、日本から持ち帰ったゴルフ3GTIのCOXコンプリートに乗っていて、目下次に仕上げるゴルフ2のベースボディを捜索中という、かなりマニアックな人(笑)。
そういうマニアックな人と一緒に行動させてもらうと、やっぱり超々面白いわけで(^^)
まずは、官さんが子供のときから通っている牛肉麺の名店、桃源街牛肉麵さんに連れて行ってもらいました。名店のオーラがびしばし出てて想像をはるかに超えるうまさ!
オーラが出てるっていっても、うまそうな演出とか、高級そうな何かとか、ブランディング的なそういうんじゃないんですよ。
これこれ、壁にこんなこと書いてあります。食べ終わってこの言葉を見て、やっぱしこの心意気がかっこいいんだ、って腹の底から元気が出ました。こういうことをばしっと言い放つの、かっこいい~!
そして今日のメインイベント、台北でゴルフ2に一番強い、という専門店に連れて行ってもらいました。
”立杰車坊-VAG 專業維修”というお店で、工場の中にはゴルフ2が10台以上!これはすごい!ゴルフ2の顧客が200台もいるそうです!ひっきりなしに電話も来客もあって、パンパンに忙しそう。あ”あ”あ”~、ってなってる感じが相原時代のスピニングガレージと似てる気がして、なんとなく親近感。
店主さんとお話しさせてもらったら、「スピニングガレージには一度行ったことがありますよー」って言われて二度びっくり!超うれしい!
行ったら定休日だったので、格闘家の人が店の中にいて・・・なんて言われたので、きっと藤原が休みの日に作業しているところで来ちゃったんですね。ごめんなさい。
お忙しそうなところを、ちょこちょことお話させていただいたのですが、やっぱりパーツ調達に苦労しているのは、お互い共通のネタでした。逆に言うと、旧車の店なのに、ほかに特に困ってることがない、というのが、また面白いですよね。さすがゴルフ2。
大体なかなか出てこないよねーって言ってる部品は似たり寄ったりなのですが、台湾製なのに台湾国内では流通しない部品もあったりするそうで、いろいろコラボしながら調達できたら面白いかな、って思いました。
ありがとうございます!また来ます!!
他にも、小規模だけどゴルフ2が好きで扱ってる、という店があったりするようなので、次回来たらほかにも開拓していきたいと思います。
そして最後は夕飯までごちそうになってしまい・・・・・・官さん今日はほんと何から何まで有難うございます!すげーうまい&楽しいっす。調子に乗って台湾ビールを飲みすぎてしまいました。
官さんのいとこが、自転車やさんをやっていてクロモリロードが大好きで、とか、官さんのお友達で日本のジャイアントに勤めている人がいてーなんてお話も出てきて、次は自転車を持ってきて一緒に走ろうぜなんて言っていただけたり(笑)。
車も自転車も台湾はたくさん広がりが出そうな実感を得ることができました。
2日目は本番です!
朝イチから展示会場を、英語も中国語もできないのに一人で歩きまくり(笑)。それでもかなりの収穫がありそうです。
ほとんど写真も撮らずに、広大な会場をひたすら歩いて見まくり、コミュニケーション取れてるんだか取れてないんだかわからないような会話をあちこちで繰り広げました。迷惑な外人・・・。
でも、東京の展示会とは違う雰囲気で、小ロットからでも直接取引につなげる意欲が大です。東京の展示会だと毎回、僕があんまり金持ってそうに見えないせいか、第一印象で全く相手にしてくれない感じ悪い人とかが結構いるんですけど(なにげに根に持ってますw)、今回はそんな対応は全然されませんでした。それだけでも来てよかったな、って思えます。
そういえば、展示会に限らず、身なりや第一印象でナメられるようなことって、全然なかったな。もう普段の生活だと、僕のキャラ的に一定の確率でナメられるものだと思ってあきらめてるんですけど。二言目にはお金の話、みたいなこともなかったし、とても心地良い。
しかも、話す人は大体、うちはゴルフ2オンリーの店なんだ、って言うと、「それは面白い仕事してるねー!」って食いついてくれるのが超意外。そのままブースで話し込んで、カタログにはゴルフ2の部品は載せてないけど、ステアリングラックなら昔やってたからまだできるかもしれない、なんて言ってくれる人がいたり、ゴルフトークで雑談(会話になってるんだかなってないんだかよくわからないコミュニケーションですけど)した末にフェイスブックでお友達になってみたり。
台北に来るにあたっては、”まずは現場を見に行こう。その上で、どういう取引をしてくれるのか、どのくらいのロットから出してくれそうなのかを様子見てこよう。どうせうちの店の規模だと、どこか商社通してくれ、って言われるだろうから”くらいに考えていて、東京の展示会以上に相手にされない心の準備をしていったので、肩透かしな嬉しさでした。余計台湾好きになっちゃいました。
意外と言葉通じなくても、言ってることってわかる気がするので、あとは認識の相違があってはいけないような取引条件の話とか、部品の技術的な話だけは、英語か中国語を覚えるか、通訳さんに入ってもらえれば、何とかなるかも。
とりあえず、
・ドアハンドル、ドアロック関連パーツは複数のルートがありそう。今日本に入ってきているものはクオリティがイマイチなので、この中からいいものが見つけられたらいいな。
・パワーウィンドウレギュレーターも、今日本で取れるもの以外の選択肢が出そう。でも、クオリティはどこも似たりよったりかも。
・最も懸案のパワステラックについては、けっこう選択肢がある!これはびっくり。高品質のリビルド屋さんもあるので、次回実際に工場や現物を見てみたいです。
・ウェザーストリップ類も、多少は出てきそう。今まで見たことない形状の商品もありました。
・バンパーも、まだ製作可能なところを見つけました。大物なのでロットと単価がどうなるかですが。
・これは今のところあまり需要はないですが、ステアリングのユニバーサルジョイントや、シンクロやカントリーのCVジョイントも、出そうなところを発見。
・インテークブーツやエンジンマウント等のゴム部品も、出るところがありました。
という収穫はあり。ここからどうつなげるか、ですが。
そんなわけで、まぁ二日目も超歩き回りましたが、せっかくのご飯は会場内で済ませてしまうのはもったいなくて、地元メシのおいしそうなところを探して、展示会場近くの下町方面を歩き回って紛れ込んで、うまいとこ発見(ФωФ)
魯肉飯うまし!そしてセットで55元!
お店のおばちゃんお姉ちゃんも、感じよくて、余計おいしく感じます。
でもって夜は、ゴルファーズ放談のときにもお世話になったキッチン村山さんプロデュースのお店、佐藤精肉店に行ってみました!
”肉”で”丼”のお店なのに、なぜか店内女子率が高い。すげー旨くて、肉なのにするすると腹に吸い込まれていく不思議な味なので、すごいところを狙ってるなーと感激。
ちなみに僕は、村山さんのお客さんで佐藤精肉店に一番乗りだったみたいです。それも嬉しい~。
更にその後は、昔の飲み友達のみのさんのお友達がやっている、Bar小谷さんで、おすすめのクラフトビールを一人呑み。
うまいー!昨日の分までうまい!
やっぱり、知ってる人のおすすめのほうが、外しませんね。へそ曲がり人間だから、一般的なよしあしの評価軸と、ずれちゃってるんだろうなー。
昨日のお店には、心の中でごめんなさい。
最後は、ホテルに戻ってからユーロハビット片山さんと合流して、屋台でつまみを調達して、部屋飲み。
うーん飲みすぎ
かねてから来てみたかった台湾!
今回、アジアで一番大きい?自動車部品の見本市があるので、それに合わせて、ゴルフ2の部品を小ロットから出してくれるようなルートを開拓しにやってまいりました。
とはいえ、まるっきり遊ばないのもなんなので、一日だけ前入りして、まずは台北を一人でぷらぷら散策。
ていうかほんとは、飛行機と宿のチケットを、間違えて一日ずれて前倒しで取っちゃったんですけどね。
みんなには、遊びに行くったってどうせ自転車とビールのことしか考えてないんだろうって言われてますが、それは7割くらいですよ。あとの3割はクルマのことを考えてます(笑)。
頭ん中は、クルマとチャリとビールがちょうど均等に詰まっているのだ。
4年前に台北に来たときには、街の勢いを感じて、すげー都会だな、って思ったんですが、今回来てもやっぱり都会で、台北の真ん中のほうはあんまり面白いクルマも走ってないし、ローカルっぽいお店も少ない。なんだか日本とたいして変わらないなーっていう感じがするので、西へ小一時間電車で移動しまして、桃園市のほうに行って、半日歩き回ってみました。
ホントは母の実家がこっちのほうにあるので、行ければ行ってみようとも思ったんでですが、僕は中国語わからないし、実家の人たちも日本語わからなくて母が通訳してくれないとコミュニケーションがとれないし、きっと迷惑なだけなので、せめてそっちの方角の空気は吸っておきたいな、と。
郊外に出ると、街道沿いにはオイル屋さんや、バッテリー屋さんや、ピットが1台2台しかないような小規模な整備工場や、二輪のメンテショップがたくさんあります。逆に日本にあるような大手カーショップって、あるんだろうか??
街を歩いていると、道行くクルマのマナーが意外といい。何をもっていいのか悪いのか、っていうのはありますけど、いい意味で”回りを信用しないのが当たり前”という雰囲気です。ホーンもそんなに鳴らしまくってないし。
日本だと、自分が正しくルールを守ってれば事故っても相手を責めればいい、みたいなところがありますけど、それって危険だし怠慢だし、なにより運転が感情的になります。台北だと、ルールはルールだけどみんなそれなりに勝手に運転しているからお互い注意して事故らないようにしよう、っていう感じ。
ルールはもちろん大事だけど、マナーがなってないといかんな、って思います。日本のドライバー。
そんな台北の路上も、郊外のほうに来ると、いじったMT車とか面白いクルマも目に付くようになります。古いクルマもけっこういる。ゴルフ2はあまり見かけませんでしたが、BMWのE30やE36とかはけっこう大事にされて走ってるみたい。
でもこっちだと、日本メーカーのクルマが左ハンのMTで走ってるから、道行くクルマを見ているとワーゲンやBMよりも、ランエボとかに乗りたいな、って思っちゃいます。峠とかサーキットとか、どのくらい走ってる人がいるんだろう?オプションの台湾版が本屋さんで売っていたので、とりあえず買ってみました。
半日歩き回って、地元で人気っぽいパン屋さんで買い食いしたりして、最後は桃園駅から台鉄で戻ります。
桃園駅は最近建て替えたみたいで、レトロな旧駅舎が休憩スポットになってた。残っててくれたらいい感じなんだけど、きっとタイミングがきたら取り壊しちゃうんだろうなぁ……。やっぱり散歩してると、台北の真ん中よりも新北市とかちょっと郊外のほうが落ち着く。好き。なんとなく、昭和っぽいからかなぁ。
次は、母の実家にも顔出そうっと。
台北の真ん中に戻ってきたら、今度はお洒落自転車やさんなんかも覗いてみました。一万円ゴルフでおなじみの自動車ライター夢野さんのおすすめのお店、SENSE30さんに行ってみました。
すげーいい感じ。日本にはないタイプのお洒落度。日本やアメリカの感度の高いパーツを集めつつ、それ以外の部品はショップオリジナルも揃えてます。自転車関係のパーツ工場が多い台湾だからできることだなーと思って少しうらやましくなりました。
オリジナルでスチールフレームも作っていて、オリジナルのステキなラグにコロンバスのパイプなフレームがかっこよくて、思わずおいくらですかと聞いてしまった(笑)。
ぐっとこらえたらお店のお兄さん、日本へ発送もできますよ、って。・゜゜(ノД`)
そしてHASUSのヴィンテージ風SPDシューズを買ってしまった。茶色の革でハイカット。日本では取り扱ってるお店もなさそう。むふふ。
お洒落サイクリストを目指そう。
で、残りの脳内の1/3、ビールなんですがw、ネットの口コミでいけてそうな、お洒落なブルワリーレストランに行ってみたものの・・・・・・、
なんか不発。
weizenだけはすごくうまかったけど。きっとネットの口コミ情報なんて調べて、柄にもないお洒落なとこ行くから、きっと口に合わなかったんだろうな。
ビールにお洒落さと流行感度は乗っかってるけど、魂や愛や気合いは乗っかってないような、そんな印象を受けてしまいました。
屋台で肉まん買って、ホテルに帰って、近所のコンビニで買ってきた台湾ビールの缶を各種買ってきて飲み直し。
気取らない味が、すごく旨い。
日本でもお洒落感度高いところって、苦手だもんな。あたたかいところが好きなんです。
GTI乗り鈴木さんの会社、ファンダメンタルにお邪魔しています。
nicogi(鈴木哲+齊藤純示によるアコースティックデュオ)のレコーディングを見学中。スピニング忘年会でも、nicogiのライブをやっていただきましたので、覚えているかたも多いかな?
まさに大人の社会科見学。通常の、スタジオでやるレコーディングとは全く違うアプローチに驚きでした!
ファンダメンタルの社内(普通の一軒家)でやってるのに、ものすごい細部までこだわって高音質なのがめちゃくちゃ不思議な光景。
当然リビングなので、スタジオと違って反響のコントロールが難しい。あ、ここに荷物があるからバランス悪いのか、なんて言いながら目張りしたり家具の場所を変えたり、ちょっと湿度が上がっちゃったから音が重たくなったな、なんて言って湿度を測って除湿器を稼働させて休憩したり。これ、普通にスタジオ借りてレコーディングしたほうがきっと、コストも時間もかからない。
でもあえて鈴木さんは、ここで録る。
それが、演奏からCDのリスニング環境に至るまで一気通貫でプロデュースできる鈴木さんならではのコンセプト。やっぱすごい。
鈴木さんは、プレイヤーと視聴者の垣根を取り払うようなオーディオを設計して、”目の前で演奏されているかのように一般の人が部屋でCDを聴ける”モノを生み出している。そしてその延長にあるバンドと、CDの製作も、最近はじめています。
このコンセプト下においては、ライブもCDも、おんなじ感覚で楽しめる。CDだといいけどライブじゃ幻滅しちゃうようなことも、ライブは楽しいけどCDじゃ物足りない、なんてことも、なくなります。(たいていどのアーティストも、そのどちらかになってることが多いですよね)
そしてこちらはモニター風景。ファンダメンタル社屋(くどいようですが普通の一軒家です)二階の試聴室で、試聴機材でモニターしてます!
ユーザーのリスニング環境と全く同じ状態でどう聴こえるかをモニターしながらレコーディングするから、生の演奏に最も近いCDができあがるという訳です。防音吸音が整ったスタジオではやらないところがまさに逆転の発想だし、アコースティックだからできることですね。
ここでもエンジニアの中村辰也さんと、下で演奏する二人とで、気の遠くなるような細かいやりとりをしながら調整していきます。
打ち込みの音源を使って色付けしていく作業とは違って、ひたすら細かい調整を繰り返しながらOKが出るまで生演奏。華々しいプロの仕事の陰では、こうした泥臭い積み重ねがあるんですね。
脱帽!
はやくうちの店でも、ファンダメンタルの機材フルセットで、いろんなお客さんのCDを存分に聴けるスペースを作りたいです。
ニローネに移転してきてそろそろ3年。だいぶ落ち着いてきたので、2年後には、そんなこともやれるような余裕ができていたらいいな、と思います。