ノブ田中のブログ
スピニングガレージのノブ田中ブログ。
今日は登録のお仕事。88年の極上MT車です。
乗ってたらなんだか切なくなって泣けてきた。僕が心から求めているのはこんな乗り心地、こんな質感、こんな減衰、こんな雑音。運転しながら指先足先もアタマの中もとろけそうな心地よさ。
“スピニングガレージの店主が乗るべきゴルフ2″はどんなクルマか、って周りから言われるゴルフ2像、っていろいろあるけど、ホントはそういうの、僕にとってはプレッシャー以外の何物でもない。生身の僕は、好きなクルマに乗りたいだけ。別にゴルフ2じゃなくてもいいんです。でも、好きで乗ってる車が、たまたま20年くらいゴルフ2だ、ってだけ。そしてこれからもゴルフ2とつきあっていきたいから、この仕事を続けていきたいだけ。
何か、頭とココロのバランスが、崩れてるのかなぁ。
頭ではわかってるはずなんだけど、ムラサキの喪失感が心のなかでは整理ついてないのかも。
次は、仕事と完全に離れていちばん乗りたいゴルフ2を買うことにしよう。ムラサキの後任を探そうとか思うと、ずっとひきずりそうな気がする。
そもそもムラサキだって、最初は完全に僕が個人的に乗りたいように乗っているだけだったんですが。乗ってるうちに、いろいろと軌道が変わってきちゃうんですよね。7秒台に乗せようとして、街乗りが厳しくなっちゃってから、ズレはじめたのかなぁ。
そう考えると、ムラサキの喪失感を引きずってるんじゃなくて、今の自分の状態に至るまでの経緯に対して、自分で納得いってないだけか。
悩むだけ悩んで、次の一台をどうするか、ちゃんと自分の中で納得いく答えを出そうっと。
自転車みたいなクルマに乗りたい(下野康史さんの受け売りw)
こんな記事を、日経のネットで発見。
広場トレーニングやドラサポでお世話になっている、ワンスマの澤圭太さんが、スポンサー回りの合間に立ち寄ってくれましたー。
今年は念願のルマン参戦もかなって、さらに大きく進化するのが確定な澤さん。
澤さんと言うべきか、澤選手と言うべきか、澤社長と言うべきなのか、なんですけど、そんないろいろを全部ひっくるめての、僕の中での”澤さん”なんですが、澤さんと、その周りの環境すべてが、ルマンを経てどんな感じに変わっていくのか、とても楽しみです!
僕はどうしても、ほっとくと引きこもるし一人になりたがるし、安定志向で挑戦したがらなくなるし、なんですが、夢に向かってぐいぐい突っ走っていく澤さんにふれると、とても刺激になります。
そういえば、うちの息子と澤さん、誕生日一緒なんだよなー。似てくれたらうれしいような心配なような(笑)
何はともあれ、体には気を付けてがんばってください!!
行田クリテリウムに行ってきました!
2度目の参加で、今回は初級と中級両方にエントリーして、1日に2回レースを楽しんできました。ダブルヘッダーエントリー、自分の中で定番になりつつあります(笑)。
同日で2回目になると、雰囲気になれてその場に飲まれなくなっててリラックスできる、というのもあるし、単に一日で2度やると、とても練習になります。
休みとって交通費も使って行ってるので、せっかくだから走れるだけ走ってしまえ、という貧乏性な性格がベースなんですけどね。
クリテリウムは、短時間に加減速が繰り返されて、平均速度も高いレースなので、一瞬でもちぎれるとそこで終了。
中級のレースは途中ちぎれて足切りを食らってしまうという残念な結果。力を使うところと使わないところの加減の難しさもそうですが、根本的に心肺機能がついていってない気がします。あとは瞬発系の筋力が全然ないのも、つらい要因なんだろうなー。2レース目のほうが調子よく見えるよ、って言われるのは、そんなところもあったりするかも。
写真は番長からのいただきものです、毎度あざす!
短時間のレースでも、展開はいろいろあるものなので、チームで出てると、チームの仲間の走りも見れたらさらに勉強になるんですよね。まずはちぎれないように走らなくては、なのですが。
僕の場合スプリントのキレもないし、クリテリウムに向いているようには感じられないので、せめて仲間のアシストめいたことができるようになれれば、楽しくなりそうだなー、って思いました。
行田クリテはこれが最終戦なようなので、来シーズンも出る機会が作れるといいな。
ちなみに今回は枝野さんも連れていっちゃいました。まだ足のケガから完全復活じゃないのに、ちゃんと完走して、しかもビリじゃない、っていうのはとても嬉しかった!
僕のまわりの自転車乗りたちは、こだわった個性的なマシンに乗ってる人が多いくせに、そういう人に限って、MERIDAやGIANTのような正統派大手の、価格と性能のバランスが良くてライダーを裏切らないマシンもしれっと持っていたりします。
一見、スポーツ自転車入門のようなブランドイメージでいて、実は一周回って玄人もうならせる内容の自転車、っていうのがまた渋いですよね。
そんなメリダのオールラウンダー系のプロチームモデル、SCULTURA TEAMの試乗車がたまたまライズライドにありまして、乗らせてもらっちゃいました!
83万円もする自転車、怖いからいいよ、って思ったんですけど、せっかくだから乗ってみなよ、ってゆーいちさんが言うので(^^;;
第一印象は、「こんなすごいの試乗させられたら、買ってしまうやんかー!」w
こんな軽い(車重6.5kg!)のに安定性いいし想像以上に速度も伸びる!登れる下れる言うことなし。これは困った。
でもその先に、第一印象だけでは把握できない、もっと深いところに何かがありそうな感じがする。
前にほんのちょっとだけ、MERIDAのREACTOにまたがらせてもらった時は、エアロロードなのにこんなにオールラウンドに使えて死角のない素直なマシンってすごいな、と思ったのですが、それとは真逆の印象。スクルトゥーラは一見クセがなさそうなオールラウンダーに見せかけておいて、かなり尖った印象の自転車なんじゃないかな、と思いました。
もちろん、普通に乗っているだけでも性能の良さは享受できるのですが、乗りこなせればもっともっと速く走ってくれそうなのが、伝わってきます。そしてそれに対して全然応えてあげられない僕の身体能力が、とても残念。
何か、こういう表現が妥当なのかどうかわかりませんが、リアクトに乗っていると”犬系の子と一緒に遊んでる”感覚で、スクルトゥーラに乗っていると”猫系の子に遊ばれてる”ような感覚と言いましょうか。
スクルトゥーラは同じ6キロ台のマシンの中でも、重心が下にあるような感覚で、軽さの割りに安定するし(でもさすがに、やはり横風にはあおられ気味ですが)、取り回しもダンシングで振った感じも驚異的に軽いです。自分の上半身のパワーが上がったんじゃないかと錯覚するほど。柳堀番長いわく、リヤブレーキがBB後ろにマウントされているので、実際重心はその分下げられるし、シートステーの補強もいらなくなるので集合部あたりをしなやかに仕上げられる。なるほど!
僕みたいなのが普通に走ってるだけでも、上りの性能はすごくて、いつもはインナーに落とすか迷いながら上るような坂も、なんなくアウターのまま、ダンシングでもシッティングでもすいすい上れます。富士ヒルクライムで、このマシン借りて僕のENVEのホイール履かせて出たりできたら、いきなりタイム縮められそうだなー、とか思ってしまいます。
それ以外は、普通に走っているだけならオールラウンドにとっても速いのですが、ロードレースやクリテリウムみたいにペースが変わったり加減速を繰り返すようなところだと、マシンから”ここではもっと上手に回せば推進力に変わってあげるわよ”とか、”ここでもっと斜めに踏み抜ければぐっと加速してあげるわよ”とか、”ここできちんと抑えこめれば、もっと安定して曲がってあげられるわよ”的なインフォメーションが伝わってくる気がして、乗っていて僕が勝手に凹みます(--;;
スーパーマシンって、ただ乗ってるだけでももちろん楽しいし速いのですが、その性能を理解できるところまで味わおうとすると、僕みたいなレベルの人にはまだ早い、って感じがしてしまいます。過ぎたるは猶及ばざるが如しというか。いやそうじゃない。ニンゲン側が至らないんだから単に豚に真珠なだけか。
まぁこれはこれで、自分の足りないところを理解する勉強にはなるんですけど。
試乗させていただき、ありがとうございました!
僕なら、SCULTURAで練習とヒルクライム用、REACTOでレース本番用、って2台乗り分けできたら、楽しめてスキルアップもできて結果も出そうなので最高だな、って思いました。もう自転車増やせませんけど(笑)